「いつでもミサイル打てる状況だった」元自衛官・佐藤正久が語る中国戦闘機レーダー照射の恐怖 一番の問題は「トランプ大統領がだんまり」ヒゲの隊長が提言する「総理が今すべきこと」
中国戦闘機による日本の自衛隊機へのレーダー照射問題で、中国側が新たに「事前通告」の音声データを公開し、問題が複雑化しています。 この問題の背景と今後の展開について、前参議院議員で元自衛官の「ヒゲの隊長」こと佐藤正久さんと橋下徹さんが「旬感LIVEとれたてっ!」で徹底解説しました。
■音声データは本物か?日中の主張の食い違い
9日、中国側は訓練実施を海上自衛隊の艦船に事前に通告したとする音声データを公開。 その内容は「こちらは中国海軍101艦、当編隊は計画通り、艦載機の飛行訓練を実施する」という中国側の通告と、それに対する「中国海軍101艦、こちらは日本の116艦、受信しました」という日本側の応答でした。 この音声について、佐藤正久さんは「多分ほぼ本物だと思います。中国側を正当化するための情報戦の一環だと思います」としながら、「普通に考えて、『これから訓練をやります』ということを、現場の艦艇から日本側の護衛艦に言ったからといって、"事前通告になるか"と言えば、絶対なりません」と指摘しました。 佐藤さんによれば、事前通告には「航空警報」などが必要で、「日本の排他的経済水域で、空母打撃群で、何隻もが展開して離発着訓練をやれば、日本の漁業にも影響します」と説明。正式な事前通告には至っていないとの見解を示しました。
■橋下徹さん「国際政治上では日本が不利」
一方、橋下徹さんは日本政府の対応に疑問を呈しました。 「これは国際政治上では日本の方が完全に不利ですね」と切り出し、「日本側は最初に『(中国側から)何も連絡ない』って言ったんです。その後、中国側が国際社会に向けて『これ連絡してるだろう』と音声データを公開した。国際社会としては『え?やってるやんか中国』ってなるじゃないですか」と指摘。 橋下さんは「その後、日本は『その通告が不十分だ』と言い出した。不十分なんだったら、受信したんだったら確認しないと」と日本側の対応の問題点を指摘しました。
■今回のレーダー照射が危険な理由
ちなみに佐藤さんは2013年に中国の戦艦からレーダー照射を受けたときに、防衛大臣政務官として政府内にいました。その時よりも今回のケースはより深刻だと指摘します。 その理由は艦船ではなく戦闘機からのレーダー照射であったこと。 「2013年の時は照射されたレーダーと火砲が実際にずれていた。大砲は向いていなかった」のに対し、「今回の戦闘機の場合は、レーダーとミサイルは同じ方向を向いています」と解説。 特に「火器管制レーダー」が発射されると「いつでもミサイル打てるという状況」になり、現場の日本の自衛隊の戦闘機のパイロットの危機感は「相当強かった」と現場の緊張感を伝えました。 佐藤さんはさらに、「一緒に飛んでいる僚機があります。最低でも2機で飛びますから、その僚機の方はレーダー照射を受けているのを分かってます。(それを見て)どういうふうに対応したらいいかと」と現場の判断の難しさを説明。 「レーダー照射が当たっているものを、救えるかというと救えませんし、かといって当てている中国の戦闘機を落とせるかというと、総理の指示がなければ落とせません」と述べ、「非常につらい状況のままでスクランブルやっていて、現場の隊員たちのストレスは相当あった」と現場の苦悩を語りました。
【関連記事】
- ■「やっぱり安福だった」逮捕直前に容疑者を“当ててしまった”被害者の夫・高羽悟さん 「“執念”とかじゃない」26年を振り返る 名古屋主婦殺害事件
- ■「あれはマックが悪い もう1回やって」“転売ヤー”独自取材「ハッピーセット」買い占めで“利益10万円”
- ■「食事は3日分作って冷蔵庫に」子供3人置いて韓国に渡った山上被告の母親の“信仰”「祖父が子供たちに包丁持ち出し『育て方が悪かったから家を出て行ってくれ』と土下座」
- ■「がんになって良かった」23歳でこの世を去った京都大学生 息を引き取る6日前まで投稿 同じ世代のがん患者と思い共有
- ■「限界ニュータウン」新築時2600万円が113万円「だまされたとは思わないけど…」“バブル期”開発 街から離れ病院も学校もなく