冥界の機械人が新エリー都に来るそうです   作:プティパット

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えー、はい……また遅くなりました。こんな底辺でも評価が赤になる自分の小説を見て少しだけ誇らしく思えました

黒の聖騎士さん、無名信者さん、CLOSEVOLさん、グラナティスさん、めがぬさん、タイヨーさん、樽の桃ジュースさん。評価ありがとうございます

そしてお気に入りをしてくださった他の方々にも感謝しております。




それでは本編どうぞ↓


[Episode 09] Dead End Hollow (デッドエンドホロウ)

デッドエンドホロウ内部・駅某所

 

 

V1、ソードマシン*1、そして猫又がデッドエンドホロウの潜入に成功し、リンとイアスの同期接続を確認すると、通信からアキラの声が聞こえる

 

 

[もしもし、4人とも聞こえる?]

 

『聞こえてるぞ、アキラ。問題なしだ』

 

「おお、すごい…!直接ホロウの中で通信できるプロキシは初めてだぞ。どうりでニコが新エリー都最強のプロキシと称賛するだけあるな!」

 

[褒めてくれてありがとう。それで、今から列車を止めるための計画を進めるよ。行動する前に、まずは要点をおさらいしよう]

 

「大丈夫、ちゃんと頭に入ってる———」

 

 

そう猫又が告げると、そのまま今回の計画の要点を一気に説明する

 

 

「———あたしたちの目的は、ヴィジョンの無人列車。その自動操縦は列車にあるコンピューターが操ってるから。路線に障害物を置けば強制的に進路をトンネルの方へ変えられる!それで列車がトンネルに入って減速するはずだから、あたしがその隙にボンプを列車の中に投げる!」

 

[へへ〜。そこからが、私の出番だね!]

 

[ああ。リンは列車のメンテナンスハッチから内部に侵入して、運転席で列車を止めるんだ。僕とFairy、そしてV1がサポートするから安心して行っておいで]

 

 

そう説明を聞いてソードマシンはうんうんと雰囲気的に頷いていた。多分計画をド忘れしていたから猫又の説明を聞いて助かったとでも思っているんだろうか

 

 

『何がともあれ、問題はデッドエンドブッチャーだ。察するにソイツの詳しい位置情報はよくわかっていないんだろう?』

 

[うん。V1の言う通り、デッドエンドブッチャーの具体的な位置は分からないから、くれぐれも慎重に行動するように]

 

「りょーかい!」『了解だ』

 

『ま、ボクらに限って、そんなミスするはずがッ————!?

 

 

調子に乗っていたソードマシンを見かねて彼の頭まで跳んで重たいゲンコツをかまし、絶対零度の冷たい目線を向ける

 

 

『そうやって油断して、勝手にベラベラ喋るからさっきの演技してまで猫又にバレたんだろうが…そろそろいい加減にしろこの鉄クズ [自主規制]野郎が…!』

 

『い-イッタイなぁ!いくらボクのせいとはいえ、もうちょい優しくしてくれてもいいんじゃないかぁ!?』

 

「お-落ち着くんだV1、ソードマシン!今仲間割れしちゃったら、ニコを助ける前に全滅しちゃうぞ!」

 

『…はぁ、ったく』

 

『はぁ……』

 

 

V1とソードマシンはもうどうでも良くなったのか、小さくため息をついて元の定位置で立っていた。そして今までのやり取りを見ていたリンが小さく苦笑しながら先へ進む

 

 

[あ-あはは…何がともあれ、お兄ちゃん。行ってくるよ]

 

[うん、ここから行動開始だ。グッドラック!]

 

 

そうアキラが言うとV1含めた3人はイアスについて行きながらホロウの奥へ奥へと進む。ホロウの内部にあるこの駅はかなり荒れており、十中八九エーテリアスや、要警戒エーテリアスのデッドエンドブッチャーという奴が暴れたのだろう。

 

…しばらく進んでいると何かが大きく動いたような騒音と揺れが響く。その影響でV1とソードマシンの視覚センサーに小さなトラブルが発生したようだ

 

 

『あ?…クッソ、視界が————』

 

『う-…ぉお。視界がカックカクだよぅ』

 

[2人共、何かあった?]

 

『少し待ってくれ……ぅし、直った』

 

 

V1が自分の頭部を軽く叩いて自身の視覚センサーの遅延ラグと砂嵐による視覚妨害を無理矢理にだが直してソードマシンも同じ様に直していた、2人がラグを物理的に直し終えたところでリンが心配そうに見つめてV1に聞く

 

 

『急にどうしたの、2人共?急に頭を叩いたりして、大丈夫?』

 

『あーいや、今の揺れの影響なのかは分からんが。俺の視覚センサーが想像以上に荒れとラグがかかったみたいだ…アキラ、さっきホロウエリアの活性か何かが変化したか?』

 

[V1のその質問だけど…うん、ホロウエリアの活性が変化している。みんな、気をつけて]

 

「この異変で、列車が遅れてくれるといいけど…」

 

『ボクとしては、止まってくれたら手っ取り早いんだけどなー』

 

[——待った。この振動、やけに近くないかい?]

 

 

————ドンッ…ドンッ…!!

 

大きな地鳴りと共に何かが近づいてくる…その大きく近づいてくる何かにV1は息を呑む。すると突然通信からFairyの警告通信が全員に響き渡る

 

 

「——警告!極めて危険な個体を検出。直ちに回避してください」

 

『————ッ!お前ら、全員隠れろ!』

 

 

Fairyの警告と共にV1が振り返ってみんなにそう叫び、機能していない停まった列車の後ろに隠れる。…V1は目線でみんなに指示してV1の近くに寄り、そっと列車から小さく顔を出して、()()()を見た

 

 

GRRRRRRRRR……!!

 

 

ソードマシンと同じかそれよりも大きく、白色のエーテル結晶が分厚く頑丈に覆われた装甲を彷彿とさせるような体、手には大雑把ではあるが標識を使った槍の様な武器を持っている。…その姿はその姿はは見たものを全て切り裂くという表現がよく似合う。まさに虐殺者(ブッチャー)そのものだった

 

 

「うわぁ!ビ-ビリーが言ってた化け物だ!」

 

[あれが要警戒エーテリアス…すごい迫力だ]

 

『確かに迫力もすげえし、何よりデカくて強そうだ…やっぱり戦いてえなぁ』

 

『いやいや、ダメだよーV1、リンちゃん達と約束したんだよね?今回はああいうのと戦わないって』

 

『ちっ、分かってるよ』

 

 

そう舌打ちしながら不貞腐れたV1にリンが近寄って頭に乗っかって頭を撫でてくる

 

 

[V1は偉いねー!よしよし]

 

『…リン、それうぜぇからやめろ』

 

[えー、いいじゃん!今日のV1すっごい言うこと聞いてくれるんだもん!]

 

 

それを肯定するようにアキラも向こう側で頷きながら答える

 

 

[確かにインターノットの依頼とかでよく手伝ってもらってるけど、ほとんどは戦うためだけに行ってたからね。…ここまで大人しいのは僕たちが出会った中で初めてかもしれない]

 

『…お前らは俺の事をなんだと思ってんだ』

 

 

そんな茶番を繰り返しているとデッドエンドブッチャーがどこかへ行った事を確認し、リンが先導しながらさらに奥へと進み続けた………

 

 

 


 

———

 

——————

 

—————————

 

 

時間が遡ること、数分前

 

 

「あ、あわわ!…カ、カリン、迷子になってしまいました!」

 

 

彼女の名はカリン、ある家事代行会社のメイド従業員であり、依頼で他の同僚たちとこのデッドエンドホロウに来ていた。…しかし運悪いことに先程のデッドエンドブッチャーを避けるが故にその同僚たちとはぐれてしまい、エーテリアスが暴れたであろうこのめちゃくちゃになった駅を1人彷徨っていた

 

 

「とりあえず、なんとかして皆さまかホロウ調査委員会の誰かと合流しないと…!」

 

 

そう呟きながら自身の愛武器(ハウスキーパー)を怖がりながら両手で持つ、辺りを見渡し、できる限りすぐに対応できるようにゆっくりと進みながら構える。そうしばらく進んでいると何やら激しい戦いを繰り広げている音が微かに聞こえる…

 

 

----カキンッ、ズババッ…

 

「ひっ!な-なんでしょうか、今の音は?」

 

 

恐る恐る怯えながらもカリンは勇気を振り絞ってその騒音が発せられている場所へと歩き始める。近づくにつれて音は大きくなり、やがてその騒音を出しているであろう人物の声もかすかに聞こえてきた

 

 

チャキッ、ズシャアッ----!

 

『その程度か、異界の穢れよ。実に愚かな者だ』

 

「だ-誰なんでしょうか。もしかして、ホロウ調査委員会の調査員様かも!」

 

 

そう小さく歓喜の声を呟きながら、列車の陰からその人物の正体を覗こうとすると。突然背後からエーテリアスが不意打ちを仕掛けてくる——

 

 

「GRAAAAAAAHHHH——!」

 

「ひゃっ———!」

 

 

その声の主に気を取られ過ぎたあまり、背後の警戒を怠ってエーテリアスが看板の武器をカリン目掛けて振り下ろし、カリンも防御が間に合わない。

攻撃を受ける覚悟を決めて目を瞑ってカリンは痛みに備えた、その時———

 

 

ヒュンッ----バシュウッ!!

 

 

閃光が如く、何かが素早く斬りつける音をカリンは聞こえて、瞑っていた目をゆっくりと開くといつの間にか不意打ちを仕掛けたエーテリアスは四肢が切り刻まれて既に消滅しかけておりその先を見てみると。先程の騒音と声の正体であろう人物が小さく背中の翼で浮かびながら近づき、カリンは小さく怯えながらも彼は彼女に話しかける

 

 

『恐れるでない、小さな少女よ…』

 

 

白と金仕上げの鎧を身につけ、その大きくてたくましい青色に光る翼と頭の上に浮かぶ輪っかのような物体が浮かんでいる、手には青と黄色の双剣を持っており、その姿はまるで()使()を連想させるような姿だった

 

 

「あ-あの…助けていただき、ありがとうございます!調査員様!」

 

『…生憎、私は汝の言っている調査員とやらではない』

 

「え、あ!す-すみません!カ-カリンはその、知らなくて…」

 

『謝る必要はない、其方こそ怪我はないか?』

 

「は-はい、大丈夫です。…あの調査委員会でないのでしたら、もしよろしければ、せめてお名前を聞いてもよろしいでしょうか?」

 

『名前、か…そうだな----』

 

 

彼はそう呟きながら双剣を腰にしまい、カリンをまっすぐ見つめながら自身の名前を言った

 

 

『------我が名は()()()()()。…地獄の審判であった、居場所なき大天使である』

 

 

*1
元の姿





や-やっと…やっとガブニキ登場させたぞ……ッ!
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