冥界の機械人が新エリー都に来るそうです   作:プティパット

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Chapter 0 : 商機X怪奇X仁義...そして新たなエージェント?
[Episode 01] New Eridu, and New prey (新エリー都、そして新たな獲物)


十四分街、共生ホロウ内部

 

「GROOOOOOOOGH—!!」

 

「ビリー、そっち!」

「あいよ!アンビー!」バァン!

 

何でも屋の『邪兎屋』所属のビリーとアンビーがホロウ内部で戦っていた

 

バンッ!「命中ッ!」

 

ビリーは持ち前の射撃の腕前で次々とエーテリアスを撃ち抜いていく

 

ビリビリッ!ザシュゥッ

 

アンビーは自身が所持している電流のナタで敵を薙ぎ払っていく

 

ビリーは銃を倒れているエーテリアスのコアの方へ向ける

 

カチャッ...「悪いな、特に恨みはないんだが...俺達は対峙するしか無いんだ...せめて急所を狙って楽に逝かせてやるよ」

 

ビリーがそう言いながら引き金を引く...

 

カチッ!

 

「.........!」

 

...おっと、リロードを忘れていたようだ

 

「や-やっべ!弾換えんの忘れてた!」

 

そうビリーが何とも情け無い噛ませの雰囲気を出すと、エーテリアスが立ち上がって、ビリーの襲い掛かろうとする

 

「RAAAAAHHHHH—!!!」

 

「あ!ちょ-ちょ-ちょっと待ってくれ!」

「ビリー!」

 

アンビーとの距離は離れていて、援護するのにも無理な状況だった...万事休すかと思われた次の瞬間——

 

ズズズズズズズッ!

ドゴォ!!

 

「GUOOOOOOOO—!?」

「うおっ...!?」

「..........!」

 

エーテリアスの横から突如裂け目が出て来て、そこから謎の機械が飛び出して殴りかかった

 

「な-何だ?」

「敵?」スッ...

 

二人は戸惑いながら機械の方を見つめる...そして機械がウィングを閉じながら振り向いて、レンズをギラギラと光らせる

 

『----/----/-・・・/・・-・・/・・/----/-・/・・/』(ここは何処だ?)

 

「モールス信号...ビリー、分かる?」」

「すまん、俺も分かんねえ...」

 

『...............』

 

言語を解析中...。

『ピピッ!ザーーッ...』

 

小さな砂嵐の音と機器の音が鳴り、そして機械が再び話しかける

 

『おい、言語はこれで合ってるか?』

「おおっ!喋った!」

 

ビリーが驚き見つめる、そしてアンビーは武器を下ろして口を開く

 

「あなたは何者?そして何処から来たの?」

 

機械はそのままアンビーの方を睨み、続ける

 

『まずは俺の質問からだ...ここは何処で何なんだ?』

「...ここは新エリー都四分街の“共生ホロウ”と言われる空間よ」

『新エリー都...共生ホロウ...』

 

機械が少し疑問を抱きながら情報を整理する

 

「その様子じゃ知らねぇってトコか?次は俺らの番だぜ、まずアンタは誰だ?」

 

機械は顔を上げて、質問に答える

 

『名前...と言ってもいいのかは分からないが、機械ID “V1„ ...それが俺の名前だ』

「V1...ビリーと違って凄く機械らしい名前ね?」

「それって俺が機械じゃないみたいな言い方だな...俺も機械だよ!」

 

V1はそのまま頷いて続ける

 

『次の質問だ。お前らは何者だ、ヒューマンと機械』

「私はアンビー・デマラ、こっちはビリー・キッド...何でも屋の『邪兎屋』に所属してるわ」

 

V1は少し考えて2人を見つめる

 

『この世界は俺の()()()()()とはかなり変わっているな』

「待て待て、元居た世界?...どういう事だそれ?」

「詳しく教えてもらえるかしら?」

『...いいだろう』

 

説明中...

 

「なるほどな、つまりお前はひょんな事から元々別の世界からこっちの世界に来たって事か!」

「...少しグロテスクな世界...映画でもあまり見かけないわ」

『まぁ逆に言えば、俺が元居た世界で血を見ない方がかなり珍しいな...そもそも俺の燃料が血液(それ)だからな』

 

ビリーとアンビーが少し引き気味におうずる、そしてアンビーが口を開く

 

「それで、あなたはどうするの?V1...何処かアテがあるとは思えないし」

 

V1は少し悩み、そして続けた

 

『とりあえずお前らと同行するつもりだ...どこか行くアテも無いまま彷徨っちゃ燃料切れで終わりだ...』

 

V1がそう言うと二人はお互いを見つめる...そしてV1の方を見て頷く

 

「分かったわ、しばらくの間は同行しましょう」

「そうだな!人が多い方が早く()()が見つかりそうだからな!」

『探し物?』

 

ビリーとアンビーは少しハッと声を上げてV1の方へ向く

 

「あー、こっちの事情がまだだったな、よし!このスターライトビリー様が説明してやるぜ!」

『お-おう...(スターライト...が何かは分からないが...有名なのだろうか?)

 

 

説明中...(2回目)

 

 

『——なるほどな、つまりその赤牙組と言う組織から盗んだ金庫がここにあるかもしれない...と』

「そう言う事だ!つーわけで行こうぜ!」

「ええ、行きましょう...モタモタして居られないわ」

 

二人そう言って歩き出す...それに続くようにV1も彼ら同行した

 


 

同時刻、六分街「Random_Play」

 

ニコはビデオ屋、Random_Playに来ていた...理由はこのビデオ屋にはとある人物がいるからだ

 

バタンッ!

 

ニコが店に入って、その後すぐにレジの隣にある鉄の扉を開ける...そこにはとある兄妹がソファーに座りながらアンビーとビリーがいる共生ホロウと赤牙組アジトの爆発に関するニュースを見ていた

 

「緊急事態よ!ビリーとアンビー、そして今回の私の受けた依頼のターゲットが全部ホロウの中に落ちたの!プロキシの助けが必要なの、一生のお願い!」

 

「やぁ、ニコ。次はノックしてくれると助かるな。」

「月に3回くらい聞くよね、ニコの一生のお願い。」

 

ニコは図星を突かれて少し怯むが、そのまま続ける

 

「と-とにかく力を貸して!好きなだけからかってもいいから!伝説のプロキシ、"パエトーン"!!」

 

そうニコが言うと2人は声を揃えて言った

 

「「それで?今回は何をやらかしたの、ニコ?」」

 


 

一方その頃、ビリーとアンビー、そしてV1はホロウの中を探索していた...エーテリアスと戦いながら...

 

「GUAAAAAAAA—!!」

 

「オラよっと!」バンッ!

「ふんっ!」ザシュッ!

 

ビリーは銃で、アンビーは自身の電流ナタでエーテリアスを薙ぎ払っていく

 

「RAAAAUGH—!!!」

「!しまった—!」

 

チャリーン

 

アンビーが攻撃を受けそうになった瞬間、上空に謎のコインが音を立てながら打ち上げられる...エーテリアスとアンビーが困惑しながら見つめる

 

「HNNNGH??」

バキュンッッ!!

「AAAAAAHHHHHHHH—!?!?」

 

突然コインが撃ち抜かれて、その瞬発力の影響でコインはエーテリアスのコアを正確に撃ち抜いた...アンビーがコインを撃った弾道を見るとそこにはV1が立っていた

 

『よぉ、無事か?』

「えぇ、平気よ...それにしてもさっきのはどうやったの?」

「カ-カッケェ!!なぁなぁ!さっきのどうやったんだよ!?」

 

ビリーとアンビーの同時の質問攻めに流石のV1も堪えるが、順に説明した

 

Marksman...V1が所持している6つのうち1つ*1のリボルバー...コインを空中に投げてそれをこのリボルバーで撃つと自動的かつ正確に敵の弱点を撃ち抜く癖の強いリボルバー...なお仕組みはかなり複雑に作られている

 

『—とまぁ俺のMarksmanの説明はひと通りはした...他の種類のリボルバーもあるがまた別の機会で話そう...絶対に長くなるからな。』

 

アンビーは大体分かった感じで応ずる...ビリーはV1のリボルバーとその戦闘スタイルに目を輝かせて頭に入らなかったようだ

 

『どうした?時間が惜しいんだろ?とっとと行くぞ。』

「了解。」

 

そうして次の場所へ進む途中でビリーが耳打ちで話しかけてきた

 

「なぁなぁ!後でそれ使ってみてもいいか!?」

『...構わないがお前が思っている何倍も使いにくいぞ?』

「俺は当てるのには自信があるんだ!」

『...ならいいんだが。(確かにコイツの射撃の正確さは完璧だ...フツーに当てれる筈だ)』

 

そんな会話をしながらビリーは何かを見つける

 

「ん?おい、あそこに誰かいるぞ。」

 

そこにはほとんど身体中にエーテリアス化している男がいて、そいつは別の襲いかかってくるエーテリアスを殴り倒している。

 

「ぐっ...ああっ...!!」

 

ボコォ!

 

凄まじい力を持っているみたいだ...だがそれよりもアンビーは奴の足元にある金庫に目をやる

 

「!見て、彼の足元に金庫がある。」

「お!ラッキー、探す手間が省け—」

 

ビリーがそう言いかけるとV1とアンビーがそれぞれ武器を構えて男に近づく

 

「って、ちょ、アンビー?V1?何する気だ?」

「彼を捉えて金庫を奪う。」

『そうだったのか、てっきり殺して奪うのかと思って俺も構えたんだが。』

「物騒だな!?...まぁそんな事より、まずはこいつの様子を見てから...」

 

V1が物騒なボケをかまして茶番をするがそれも束の間...3人は男の方へ近づいて様子を見る

 

「ころ...すっ!...ぐ...あぁ...!!」

「やっぱエーテルに侵蝕されてたか...変化がここまで進んでるって事は、おっさんエーテル適応体質じゃないんだな」

『ん?ちょっと待て...ビリーみたいな機械ならまだしも、何でコイツは侵蝕されてアンビーは侵蝕されてないんだ?』

 

そうV1が疑問を抱くとアンビーが説明する

 

「この世界ではエーテル適応体質とそうでない人々がいるの。私は前者の方だけど、いくら適応体質でも長時間ホロウの中で活動してたらいずれにしろ変化が起きるわ。」

『いわば特異体質って奴か?まぁそれでも侵蝕されんならホロウはあまり入らないほうがいい気がするな。』

 

そんな会話をしながらも3人は男の方を見て様子を伺った

 

「っああ--...キえろ!!...たすけ...ぐぅっ...!!」

「まだ抗う意志はあるみたいね。」

『だがあの様子だともうダメってトコか?』

「あぁ、エーテルが全身に侵蝕してやがる...これじゃあ—」

 

そんな事を言ってる間に奴の体の侵蝕がみるみる進んでいく...そして奴の頭からコアが現れると3人は構える

 

「コアだ!このままじゃ完全にエーテリアス化すんぞ!」

 

「う...あぁ...AARRRRRGH!!!

 

その瞬間、奴の体が緑と黒の光に包まれて先程とは違い剣と盾の腕をしたエーテリアスに変貌してしまった...

 

「GRRRRR...」

「おいおいおいおい、マジか!」

 

ビリーはその容姿に驚く...想像の何倍も大きなエーテリアスとして変貌したからだ

 

「ちっ、コイツは手強そうだ!アンビー!V1!構えろ!」

 

そうビリーが告げると2人は構える...V1を除いて

 

「おいV1、聞こえてんのか?」

「......V1」

 

アンビーが振り向いてV1を見る...そしてV1のレンズが通常よりギラギラ輝いていて、体も震えている

 

『あぁ...コイツは......』

「...V1?」

 

V1は突然構えて、背中のウィングを全開する...そしてエーテリアスを見ながら言い放った

 

『コイツは強そうだ...血が騒ぐぜ...!!』

 

ギュインッ!

 

「お-おい!V1!」

 

V1は耳を傾けずにALTのショットガン*2を構えてそしてエーテリアスを殴り飛ばす

 

バゴォーンッ!

 

「UAAAAAAAAAGHHH—!?!?」

「う-ウッソだろ!?殴り飛ばしたぞ!?」

「V1...あなたは一体何者なの?」

 

V1は振り向いて見つめた後に答える

 

『俺か?...そうだな......強いて言うなら』

 

V1は起き上がったエーテリアスに反応して振り向いてレンズをギラリと光らせてこう言い放った

 

『自分の(燃料)の為にバケモンを殺し回っている...機械(バケモン)さ!』

*1
ALTのリボルバーも含む...詳しい説明は小説の概要欄をチェックしてみてくれ

*2
ショットガンと言ってもALT版は地面工事の『ランマー』みたいな奴...簡単に言うとベンさんの武器を片手で持って殴りかかってくると思っていい




いやー、遅くなった...大目に見てくれ
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