シャンフロプレイヤーワイ、フレが奥手すぎて夜しか眠れない   作:嘉神すくすく

26 / 36

リアル秋津茜と陽務楽郎くんの接点を作っていいかアンケート、結果発表

(33) ダメです。
(335) 昇陽(ノボ)れば善し!!
(13) ダメですよ??
(42) いや原作改変(それ)はダメだろ
(22) ダメですからね!?

賛成335、反対計110……投票いただきありがとうございました。サイガー0も喜んでいます。
あとスパ銭のアンケートは割と早めに締める予定です、反対票が多かったら辞める程度の試し行動のようなものです。引き金に指は既にかかっているんだ。


本筋の方で斎賀姉妹の出番がしばらくの間あまり作れないことが見込まれるため、それ以外のところで積極的に描いていく所存です。



サイガー0の備忘録
その1 ビルド把握のすゝめ


 普段語られることは無いけれど、シャンフロにおいて私は姉さん達に様々なことを教わっている。今日は振り返りも兼ねてそれらの一部をご紹介しようと思います。

 

 今回は、自分以外のプレイヤーの構成(ビルド)を把握する利点について。

 シャンフロに限らずMMOゲームの戦闘テクニックは主に攻略(PvN)対人(PvP)に二分され、これは主に後者の比重が高い。将来的に陽務くんがシャンフロを始めた際に余裕をもって攻略をエスコートしたい、そうした目的がある私としては当初は正直食指が向かない内容だった。

 

 私のモチベーションをシャンフロ開始当初から知る姉さんはそれをすぐさま悟ったのか、フィフティシアのカフェでレイジという天ぷら騎士団のエンブレムを付けたプレイヤーから何やら相談事をされていた虎人さんの首根っこを掴んで、「論より証拠」と言って私たちをフィールドへと連れて行った。

 

 場所自体はどこでもよかったようで、ついでに各種高級消費アイテムの素材を集められるということから神話の大森林へと移動し、そこで私は身近過ぎて時々忘れがちな事実を思い知らされた。

 その二人は攻略と対人それぞれのトッププレイヤーであると同時に、サービス初期から交流がある男女(フレンド)でもあることを。

 

「サイガー100、スタミナ」

「ああ、うっかりしていた。次の突進でたのむ」

「おう。……3秒!」

交代(スイッチ)!」

 

 レアエネミーのアセンション・ホーンを相手に二人は最低限の意思疎通で前衛と後衛を切り替えながら立ち回る。

『後衛能力も備えた上に中距離も強い前衛』と称される勇者剣聖の姉と、『常時・全距離が即死圏内』と称される魔修羅覇者の虎人さん。一人だけでも十二分の戦力である二人が、一糸乱れぬコンビネーションを実行する様は敵からすれば悪夢そのものだろう。

 

 指示に従って離れた場所で二人の連携を観察していたが、阿吽の呼吸どころか一人のプレイヤーの意思が二つのアバターを操作しているとさえ思えた。

 姉さんも虎人さんもアセンション・ホーンをなんら問題なく倒せる上位プレイヤーだが、連携をとることによって一切の危なげなく……万に一つの事故死もありえない完勝を実行してみせた。

 

 ……とまあ、私にとって重要なのは戦略的なアドバンテージではなく、その二人が見せた比翼にして連理とばかりの一体感だ。

 

「対人畑のワイちゃんが言うのもアレやけど、ジョブごとのビルドやら把握しとけば攻略でパーティ組んだ時の連携に大いに役に立つわな。味方の強みを押し出すにはどうするか、弱みを突かれないためにはどうするか……むしろこの手の思考は、殺し(PK)に使うよか健全やろ」

「一応言っておくとこれは戦闘狂(ファイター)の視点だからな、サイガー0。……気持ちよく連携が取れる相手とは自然とよくパーティを組むようになる。成功体験から『また一緒に遊びたい』と思うわけだ……なんなら私もそうだった。まあ、なんだ……頑張れ?」

 

 姉さんの激励とは対照的に、虎人さんの言葉は的外れ……と言うほどでもなく、事情の説明もそこそこに急に連れてこられたにしては隣の的を正確に打ち抜くような解説だった。

 私はそれまで将来的に陽務くんとプレイするに当たって、彼がより快適にプレイできるようキャリー出来るような強さ(レベル)と世界観の学習に終始しており……本人に気持ちよく、継続的にプレイさせるという視点に欠けていたことを痛感させられた。

 

 思えばゲーム開始当初に組んだ際も虎人さんは必要以上に手助けをせず、それでいて露払いに如才なかったためかボスなどの強敵を相手にする際に苦戦することはあっても不快感を感じることがほとんどなかった。*1

 

 メインディッシュから苦手な野菜だけを取るような、当人から楽しみとやりがいを奪わない絶妙な加減こそ肝要なのだろう。……きっと過去の姉さんもそういうところに()()()()ことは想像に難くない。

 

 

『いざとなったら私が助けます、サンラクさんは好きなように動いてください』

『オーケー、頼りにしてるぜレイ』

 

『サンラクさん! スキルリキャストきわどいですよ!』

『いっけねぇ!? 悪いレイ、スイッチたのむ!』

 

『レイと一緒だとデスる予感がまるでないんだよなぁ、まったく流石だぜ』

『ふふ、お褒めに預かり光栄です。ですが私はほんの少しお手伝いしただけで……ボスはほぼサンラクさんお一人で倒したんですよ?』

 

『レイと二人ならリュカオーンだって敵じゃねぇ……もうレイが居ないシャンフロなんて考えられないくらいだ』

『私もサンラクさんと一緒だと、何が相手でも負ける気がしません……!』

 

『紹介しよう、”クソゲーマー サンラク”』

『ザ・ハード語録なんて通じるわけないだろうがあーっ。……ど、どうも……サイガー(レイ)なんだよね? アバターとのギャップがすごい……』

『は、はい……虎人さんのリア友だったんですね(すっとぼけ)』

 

 

「えへ……えへへ……えへっ、えへえへ……」

 

 脳内にあふれる()()存在しない記憶に全身が悶えるのを感じる。

 

「なんなん……? ときどき一人で挙動不審になるのマジでなんなんあの子……!?」

「……思春期特有の熱病だ。見て見ぬふりをしてやってほしい」

 

 少し離れた場所で姉さんと虎人が話しをしている。

 ……私はこの上なく幸運だ。真奈さんを含め身近に心強い存在が3人もいるのだから、ある意味”最強”だ……。

 

*1
例:ダークソウルの犬のデーモンから事前に犬二匹を事前に処理するレベルの所業。





なんとなく離れてついて来て一部始終を見聞きしていたレイジくん:ゴールドタイガー……サイガー100……神

モモちゃんがヒロトくんとスーパー銭湯に行く話を投稿していいすか?

  • あ、いっすよ(快諾)
  • 頭湧いてるんですか?
  • そんな姉さんの話より私と陽務君の絡みをも
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。