シャンフロプレイヤーワイ、フレが奥手すぎて夜しか眠れない 作:嘉神すくすく
俺はほら、未来しか見てないから
そのアバターを一目見た瞬間から「キッショ、趣味合わないわ」と思ったし、そもそも性別を自由に選べるゲームにおいて何故わざわざゴリゴリ体型の男に
わざわざ年齢高めでゴツくてバタ臭い造形にする人間の気が知れない。多様性だかなんだか知らないが、二次元の女の子をわざわざブスに仕立てるような人種共々死ねばいい。
自由に見た目を変えられるゲーム上なら『自分をどう見せたいか』という人間性がなおのこと顕れるものだろう。
「総員密集ッ! 隙間を作るな!!
行動不能に陥った私に代わり、もよちちゃんが防御陣形形成を指揮している。
……熱を失った
カウンター魔法『門魔法・
自らの
相応の威力と規模のカウンター、津波のような炎の壁をアレはどう対処したのか。……少なくとも、まだ底が見えていないことだけは確かだった。
隕鉄の杖を左手に、虎マスクが急接近してくる。すり鉢状のクレーターを降りるというよりは落ちるという形で、楽しげな様子で爆心地へかけて来る。
「【
魔法の効果・持続時間を延長する補助魔法に続いて、文字通り一帯に火の雨を降らせるユニーク
『
その愉快犯たるプレイヤーは王認勇士アルブレヒトをガチギレさせるという実績を解除すると共に程なく誅滅され、およそプレイヤーに弁済不可能な*1ペナルティを課されると共に【最大罪業】の称号を長らく保持していた。*2
…………その記録を塗り替えた“泣き真似が上手な彼女”は本当になんなのかしら。
当然そんなことをしでかした
どうもリョーザン・パークの雷牙ちゃんはその大事件を
その後王国は梁山泊への正式なフォルティアン割譲と引き換えに、幸か不幸か王都復興を行ってなおもあまりあるマーニを『税の先納』という形で手にした。……一方で虜囚となったアルブレヒトの身柄の引渡しについては、あの男と雷牙ちゃんの2人が『もうウチの子だもん』と揃って拒否したため大いにモメたらしい。
最終的にはアルブレヒト本人が『どうか王都に帰して貰えませんか?』と頼み込んだこと、そしてそれをアルブレヒトとの撮影会(有償)*3に参加していたことで耳にした厄介ファンとの衝突を避けるために妥協を重ね…………結果、ユニークスペル【火の雨】との引き換えになったのだという。
……前置きが長くなったけど、そんな王都を傾けかけたスペルを純魔の倍近い火力を出せるあの男が用いた場合どうなるのか?
「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ”!? 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ……!」
「二列目ェ! 盾を上に向け……ヒイィィィ!? 耐久がゴリゴリ減ってる……!!」
想像にかたくない、きっと国が滅び
あの男へのメタ装備で身を固めたメンバーであるため火属性の魔法では速やかに死には至らないが、それでも急いで攻撃範囲外へ退避しなければ全滅は避けら
「【
左手に深紅の円盾を装備し傘代わりとしているあの男が、防御陣形から見捨て
指揮系統の破壊、対多数における基本を当然に実行しにきたのだろう。
既に戦力外である私に向かってきたのは幸運だ、わずかながらも時間が────
「……………………え?」
浮遊感。大穴を俯瞰……そして、落下による僅かな衝撃。
(
クレーターの上の平地へ……滅びの雨の範囲外まで、左手で掴まれ放り投げられたことを遅れて把握した。だが、放置しておけば死ぬ相手を……理解できない。
地を這って穴の下を覗き込むと、そこでは蹂躙が行われていた。
火の雨に気を取られ混乱している14人の中に迷わず素手で飛び込んだアレは、集団を
「『ぼうふうちゅういほう』」
直後にスキルかスペルか判別できないが、アレを中心に暴風が逆巻き、雨を煽り赤い竜巻が生じる。……もはや目も当てられない。死ぬか、殺されるか、あの子たちには選ぶ権利も与えられなかった。
雨と竜巻が収まり視界が晴れる……同士討ちをさせられたのであろう3人を、かろうじて生還していた足元の数名へ向け打ち捨てとどめを刺した。誰かが意地を見せたのかアレの右脇腹にダメージエフェクトが生じている……その一箇所を除き、有効打は認められなかった。
「連中が腹を決めるんがもーちょい早かったら、ワンチャンあったかもしれんの」
それは私に向けられた言葉だった。
淀みなく、重量感のある歩を進め登ってくる。
「────まず、ワイちゃんがどーやって、最初の反撃を凌いだのか教えたる。……まー、単純に【セルフ・バーニング】を
聞いてもいないことを、通りのいい声で。
「【セルフ・バーニング】の使用にはアホほど高い火属性適性が必要での……ぶっちゃけこれ使えるんやったら『そもそも火属性無効要らないよね?』ってなるくらい。何とか生き延びたものの効果は切れたもんでなー、それで火の雨による最低保証ダメを無視出来んくなって……傘が
登り切った穴の底を一瞥した後しゃがみこんで、地面に這いつくばっている私の顔を覗き込んで来た。
「以上、ワイちゃんがやったことでした。いやー、実際死ぬかと思ったわ。うん、うん」
なんとも無邪気に、楽しげな様子のまま
「じゃ、立って」
それはゾッとするほど普段と変わらぬ調子で告げられる。
ただ一点、その目の色だけが違う。
青黒い、昏い星空のような。
この男が時折彼女────聖女イリステラへと向けている、根源的恐怖を呼び起こすおぞましいものに変容している。
「さもないと、あの聖女を殺す」
逃げることはできない。
虎はいい子だよ、でもいい子なだけじゃないよ。
“ゴリラ”:一体何ラ何ラなんだ……
アルブレヒト撮影会:後日、女性アバタープレイヤー多数と虎一頭の急死・変死が目撃される。原因は不明。
モモちゃんがヒロトくんとスーパー銭湯に行く話を投稿していいすか?
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あ、いっすよ(快諾)
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頭湧いてるんですか?
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そんな姉さんの話より私と陽務君の絡みをも