目指すは骨太ロック
上杉昇、柴崎浩。1990年代初めに一世を風靡したポップグループ「WANDS」を抜けた二人が
新ユニット「al.ni.co」を組んだ。
初アルバム「セイレン」は骨太のロックで、かつての面影はない。
アルミニウム、ニッケル、コバルトを略したバンド名は、エレキギターに使われている磁石の名称
耳になじみのない響きが、音楽性を象徴しているという。
「めざすのは、ネオパンク・ハードロック・ポップロック。新しいことを取り入れて現在進行形のロッツ¥¥く
をつくりたい。今はチベットの音楽に興味がある」と上杉
ずっしりと重い音に、80年代の米国系ハードロックの影響が見え隠れする。
歌詞もアルバムの半分が英語。WANDS時代の大ヒット曲「世界中の誰よりきっと」や「時の扉」
の印象から百八十度の方向転換だ。
「WANDSの自分がうそだったわけじゃない」と強調する上杉
「ただ、WANDSの枠が広がり過ぎて、自分たちがめざすものと対外的なイメージにギャップが生まれ
このまま続けるのはフェアじゃないと判断した」上杉と行動を共にした柴崎も、こんなふうに語る。
「用意されたレールの上を走るより、オープンに音楽を作りたかった。二人がうまく混じり合えば、
音楽的な可能性は無限に広がっていく。自分をされけ出す方が精神的にも楽です」
二人のユニットにしたのは、それぞれのやりたいことが強烈すぎて同じ発想の人がいないか。
ライブの時はサポートメンバーを入れる。
現在、初めての全国ツアー中。WANDSのころはCD制作が中心で、ライブをほとんどやらなかった。
今回のライブを「弱点を個性に変える場」と位置づけている。
アルニコの上杉昇と柴崎浩=名古屋市のエフエム愛知で