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117(時報)以外も便利!緊急・災害時に役立つ3桁の電話番号一覧

117(時報)以外も便利!緊急・災害時に役立つ3桁の電話番号一覧 生活の知恵

「時計がわりに117」は有名ですが、それ以外にも私たちの生活を守る重要な3桁の電話番号があることをご存知でしょうか。

スマホで何でも検索できる時代ですが、緊急時や災害時、あるいはネットが繋がりにくい状況では、シンプルな3桁番号が命綱になります。特に、消防や警察以外にも「生活のトラブル」や「子供のSOS」に対応した番号は、覚えておくだけで安心感が違います。

この記事では、時報以外で本当に役立つ3桁電話番号を厳選して解説します。すでにサービスが終了している古い情報も整理しましたので、ぜひ最新の備忘録としてお役立てください。

【保存版】役立つ3桁電話番号クイック一覧表

時間がない方は、まずこの表をチェックしてください。状況に合わせて、必要な番号へすぐにアクセスできます。

番号繋がる先・用途こんな時に使います
110警察事件・事故・不審者を見かけた時
119消防・救急火事・急病・大怪我をした時
118海上保安庁海での事故・事件・密漁を目撃した時
171災害用伝言ダイヤル災害時に家族や友人の安否を確認したい時
188消費者ホットライン契約トラブルや悪質商法の相談をしたい時
189児童相談所児童虐待の疑いや子育ての悩みを相談したい時
113電話の故障固定電話が故障して使えない時
115電報祝電や弔電を電話で申し込みたい時
116電話の新設・移転引っ越し等で電話工事や手続きが必要な時
104番号案内※2026年3月末でサービス終了予定
177天気予報※2025年3月末で多くの地域で終了しています
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命を守る緊急通報!110・119・118の正しい使い分け

まずは、一刻を争う事態に使用する「緊急通報用」の3桁番号です。これらは子供から高齢者まで、誰もが真っ先に覚えておくべきライフラインと言えます。

それぞれの役割と、通報時に伝えるべきポイントを整理しました。

緊急時の3桁番号詳細

番号繋がる先主な用途通話料
110警察事件・事故・不審者情報無料
119消防・救急火災・急病・怪我無料
118海上保安庁海の事故・密漁・不審船無料
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110番(警察)と119番(消防・救急)

110番は事件や事故の際に利用します。交通事故の目撃や、ストーカー被害、暴力行為など、「今すぐ警察官に来てほしい」という緊急事態に使ってください。

119番は火事と救急です。自分自身だけでなく、意識不明の人を発見した際にも躊躇なくかけましょう。

どちらにかける場合も、オペレーターが最初に「事件ですか?事故ですか?」「火事ですか?救急ですか?」と聞いてくれます。慌てずに以下の情報を伝えてください。

  • 場所:住所がわからなければ、近くの大きな建物や交差点名、自販機の住所表示などを伝えます。
  • 状況:「誰が」「どうなったか」を簡潔に。
  • あなたの情報:通報者の名前や連絡先。

意外と知られていない118番(海上保安庁)

海でのトラブルに特化した番号が118番です。海水浴中に溺れている人を見つけた時や、海への油流出、不審な船を見つけた際に使用します。

海での事故は、警察(110)にかけると転送などでタイムラグが発生する可能性があります。海に関する緊急事態は、直接「海のプロ」である海上保安庁へ繋がる118番にかけるのが最もスムーズです。

参考:海の「事件・事故」は118番(海上保安庁)

災害時の安否確認に必須!171の使い方

地震や台風などの大規模災害発生時、被災地への電話は非常につながりにくくなります。そんな時に活躍するのが「災害用伝言ダイヤル(171)」です。

「いない(171)」と覚えるのが一般的です。録音された音声メッセージを通じて、家族や友人と安否情報をやり取りできます。

171の基本的な利用フロー

  1. 「171」に電話をかける(ガイダンスが流れます)。
  2. 録音なら「1」、再生なら「2」を押す(暗証番号を利用する場合などはガイダンスに従います)。
  3. 連絡を取りたい被災地の電話番号を入力する(市外局番から)。
  4. メッセージを吹き込む、または聞く

携帯電話やスマホからも利用可能です。また、近年ではWeb上で同様の確認ができる「web171」も普及しています。音声通話が混み合っている場合は、データ通信を利用するweb171の方が繋がりやすいケースもあるため、両方の手段を知っておくことが生存率を高めます。

参考:災害用伝言ダイヤル(171)(NTT東日本)

暮らしの悩みを解決!188・189など相談系の3桁番号

警察や消防を呼ぶほどではないけれど、深刻な悩みを抱えている。そんな時に専門家へ繋いでくれる相談窓口が3桁番号で用意されています。

特に重要なのが、消費者トラブルと児童虐待に関するホットラインです。

188番:消費者ホットライン(いやや!)

「契約したエステを解約できない」「ネット通販で詐欺にあったかもしれない」など、契約や買い物トラブルで困った時は188番へ。「泣き寝入りは、いやや(188)!」と覚えましょう。

地方公共団体が設置している身近な消費生活センターや相談窓口を案内してくれます。一人で悩まず、専門のアドバイザーに相談することで解決の糸口が見つかることが多いです。

参考:消費者ホットライン(消費者庁)

189番:児童相談所虐待対応ダイヤル(いちはやく)

「近所から子供の激しい泣き声と怒鳴り声が聞こえる」「虐待かもしれない」と感じたら、迷わず189番へ。「いちはやく(189)」と覚えましょう。

通告・相談は匿名で行うことができ、通告者の秘密は守られます。「間違いだったらどうしよう」と躊躇する必要はありません。あなたの1本の電話が、子供の命を救うきっかけになります。もちろん、自分自身の子育てがつらくて「虐待してしまいそう」という保護者からのSOSも受け付けています。

参考:児童相談所虐待対応ダイヤル「189」について(こども家庭庁)

通信・インフラ系の番号と終了したサービスについて

電話回線や電報など、インフラに関連する3桁番号です。情報が古いサイトでは、すでに終了したサービスが掲載されていることもあるため、2025年時点の最新情報を把握しておきましょう。

今でも使えるインフラ系番号

  • 113(電話の故障):固定電話の受話器から音が聞こえない、雑音が入るといった故障の相談窓口です。携帯電話からは番号が異なる場合があるため注意してください。
  • 116(電話の新設・移転):引越しに伴う電話回線の工事や、サービスの変更などを相談できます。
  • 115(電報の申し込み):祝電や弔電を送るサービスです。現在はスマホから申し込める「Web電報(D-MAILなど)」の方が安価で主流ですが、電話からも申し込み可能です。

【注意】終了・縮小したサービス(104、177など)

昔の記事や情報誌には掲載されていますが、現在は終了または大幅に縮小されている番号があります。特に104は間もなく終了するため注意が必要です。

  • 104(電話番号案内):名前と住所から電話番号を調べてくれるサービスでしたが、2026年3月31日をもってサービス提供を終了します。利用者の減少とネット検索の普及が理由です。今後はGoogleマップ等のインターネット検索を活用しましょう。
  • 177(天気予報):地域ごとの天気予報を聞けるサービスでしたが、2025年3月31日をもって多くの地域でサービス提供が終了しました。現在はスマホのお天気アプリやWebサイトでの確認が推奨されています。
  • 136(ナンバーお知らせ136):最後にかかってきた電話番号を音声で知らせるサービスでしたが、これも終了しています。着信履歴機能付きの電話機が普及したためです。
  • 159(空いたらお知らせ):相手が通話中の場合に、終わったら呼び出してくれるサービスも終了しています。

「昔は使えたのに繋がらない」と慌てないよう、これらの番号は「役割を終えた」と認識をアップデートしておきましょう。

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まとめ:アナログな3桁番号は「お守り」として記録しよう

今回ご紹介した番号は、いざという時にスマホの検索機能を使わずとも、直感的にダイヤルできるものばかりです。

特に以下の3つは、家族全員で共有しておくことを強くおすすめします。

  1. 171(災害時の安否確認)
  2. 188(消費者トラブル相談)
  3. 189(児童虐待・子育てSOS)

通信障害や大規模災害でインターネットが使いにくい状況でも、電話回線(音声通話)の方が繋がりやすいケースがあります。デジタル全盛の時代だからこそ、アナログな3桁番号を「知識の防災用品」として、頭の片隅やスマホの電話帳に残しておいてはいかがでしょうか。

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