“性自認暴露”の甲府市議に警告 「警告に従うつもりはない」 本人は反発 甲府市議会 山梨
他人の性自認をアウティングし、議会の信頼を損ねたなどとして、甲府市議会は9日、村松裕美市議に対し警告書を手渡しました。
一方、村松市議はアウティングには当たらないとして、警告書の受理を拒否しています。
甲府市の村松裕美市議を巡っては、芥川賞作家からトランスジェンダーであることを同意なく発信=アウティングしたとして提訴されています。
市議会の政治倫理審査会は村松市議に対し、SNSでの情報発信を改めるよう、警告することを決めました。
そして、9日の議会閉会後、岡政吉議長が村松市議を議長室に呼び、警告書を手渡しました。
しかし、議長室を退出後に、取材に応じた村松市議は「弁護士に見せるために、書類を受け取っただけ」とし、警告を受け入れない考えを示しました。
村松裕美市議
「私をおとしたいメンバーで決められた警告に従うつもりはない。もらわないつもりでしたが、弁護士が中身を見たいから送ってくれと言うので。(誓約書は)もちろん出しません」
村松市議はSNSで発信した行為はアウティングに当たらないほか、警告の措置も適切な手順を踏まえていないと訴えました。
警告書に法的な拘束力はありませんが、議員の一人は「警告を受け入れないのであれば、辞職勧告が提出される可能性もある」としています。