「危険照射」繰り返す中国 豪比独も過去に標的、今回は一段階上に
毎日新聞
2025/12/7 20:42(最終更新 12/7 21:22)
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航空自衛隊の戦闘機が沖縄本島南東の公海上空で6日、中国軍の戦闘機からレーダー照射を受けた。断続的な照射で危険性が高いことから、日本政府は中国側がこれまでの外交上の非難や渡航自粛などの経済的措置から、軍事的威圧に一段階引き上げたとみている。政府は抗議の姿勢を強めていく構えだが、日中対立のさらなる激化を懸念する声もある。
中国軍は過去にも自衛隊の艦船にレーダー照射をしたことがあるほか、レーザー光線を他国軍などの航空機や艦船に照射する行為も繰り返している。今回は、台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁に中国側が反発する中で起きた。
組織的な指示があったかどうかは不明だが、中国側がこうした行為を、関係が悪化した国に対して軍事的な圧力を強める手段の一つに位置づけている可能性もある。
2013年1月にも中国海軍のフリゲート艦が海自の護衛艦「ゆうだち」に火器管制のレーダー照射を行ったが、この時は、12年9月に日本政府が沖縄県・尖閣諸島を国有化し、日中関係が悪化しているさなかの出来事だった。中国側はこのときも今回同様、日本側の接近行為などを批判した。中国はこの国有化を機に…
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