カバー、ホロライブの権利侵害行為で示談成立 対象者も一時声明公表、機密情報の公開など行っていたか
カバー株式会社は4日、同社と「ホロライブプロダクション」所属タレントに対する権利侵害行為について、当該行為を行った対象者から謝罪があったほか、示談が成立したことを明らかにした。 発表によると、対象者は許諾なく同社著作物を使用し、タレント活動を妨げる行為を行っていた。この度裁判所の判断により発信者情報開示請求が認められ、個人が特定されたという。 カバーは対象者に対し、「自らが行った権利侵害行為を心より謝罪すること」「権利侵害行為を行ったSNSアカウントを削除すること」「損害賠償として金銭を支払うこと」「同様の権利侵害行為や当社および所属タレントへの誹謗中傷を行わないこと」などを求めた。さらに、類似行為が再発した場合には違約金の支払いを課す内容も含め、双方の間で示談が成立した。 同社はこれまでも複数の事案に対応してきたが、今回のケースではカバー社が示談した相手とされる人物がXで一時的に「カバー社、ホロライブプロダクション所属タレントの方、ファンの皆様に対するお詫び」と題して、概ねカバー社と同内容の謝罪文を公表していた。 同アカウントでは以前に誹謗中傷のほか不確定な情報の流布や、不正に入手したとみららる機密情報を公開したことなどの事例があったといい、これらが対象になった。また、同社は対象者が過去に複数の誹謗中傷投稿を行っていた事実も把握しており、その多くはすでに削除されているという。 同社は「現在も多数の法的手続きが進行中」としており、権利侵害への対応状況については2026年1月頃に次の報告を行う予定だとしている。
山本晃平