いろんな”服”ワガママに着こなしてやる!
意気投合し、デモテープ作りを開始した。バンド名は、上杉のWと柴崎のSでWandSと決定
(タロットカードで”幸福のつえ”という意味もある)最初のうちこそ、お互いの音楽的個性が
つかみきれず、手探り状態の日々が続くが、試行錯誤しながらWANDSならではのサウンドを確立し、
現在のレパートリーとなる曲もそろってくる。約半年後の12月、TVドラマ「ホテルウーマン」の
オープニングテーマ曲「寂しさは秋の色」でデビューを果たす。
●ボーカルの上杉が、ロックに興味を持ち始めたのは15才のころ。「中学卒業が迫って、将来の進路
なんかをマジメに考え出して、精神的に不安定な時期があったんです。そのときハードロックを聴いてる
友達が、ラウドネスとかのCDを貸してくれて、聴きまくったんですよね。最初のうちこそ、ガンガン聴いて
ストレスを発散させてみたいな部分もあったけど、のめりこんでハノイロックスやガンズアンドローゼス
なんかを聴いていくうちに、ハードロックってうるさいだけじゃなくて、すごく繊細なところもある人間くさい
音楽だって思えてきて・・・その後、ギターやってる友達から誘われて、始めてバンドのボーカルをやって
みたんです」当時は、上杉の書いた詞を英訳して、全曲を英語で歌ってたという。以後、いくつかのバンドを
経験し、横浜や都内のライヴハウスに出演。やがて、WANDSのメンバーと出会う。
●柴崎がギターを始めたのは、高校生のとき。「中学では、日本のミュージック系のコピーバンドを
組んでて、ボーカルとキーボードを担当してた。でも、高校でハードロックと出会ったころからギターに
興味を持ったんです。学校の仲間とバンドを組んで、ホールを借りてライブやったりしてました。
卒業してから、ある人について、2年間ほどギターを習ったんです。上手くなるにつれて、音楽へ
興味も広がって、フュージョンやウエストコースと系のAORなんかも聴き始めました」バックバンドの
仕事なども始め、セミプロとして活躍していたころ、上杉と知り合った。
●デビュー以来のメンバー=キーボード担当の大島が、自身のもうひとつのユニット”SOF-FI”の
活動に専念するためにWANDSを脱退。新たに、柴崎の知り合いだった木村が、92年9月から
参加した。現在3人は、2ndアルバムのレコーディングの真っ最中。「オレの書く詞って、ほとんど
自分の体験をもとにしてるんです。歌うときには感情移入しやすいんだけど、あまりにもリアリティーが
ありすぎて、オレ自身が気軽に聞き流せないんですよね。次は、もっと空想的リラックスできるような
詞にチャレンジしてみようかと考えてるんです」と上杉。柴崎も「オレたちが、今まで聴いてきた
音楽や、見たり体験したこと。そういうルーツみたなものの中から、カッコイイものを取り入れつつ、
3人の個性を合わせて、WANDSならではのサウンドを作り上げていきたい」と言う。
●まだ経験していないライブについては上杉が語った「メンバー全員、ライブが好きだし、
ぜひやりたいんだ。ただし、曲をかためるのが先決。そのためにも、今回のレコーディングでは
絶対いいものを作りますよ。オレ、音楽のジャンルやアレンジっていうのはそれをやってる人間の”服”
に過ぎないと思うんです。どんな服を着ようが、脱いでしまえばその人の本質は同じわけでしょ。
そういう意味で、オレたち、いろんな服を着てみたい。こういう人が、こんな服を着てもかっこいいんだって
いう、新鮮な驚きみたいな部分も見せていきたいしね。音楽に対する姿勢だけは、いつもワガママで
いたいですね。無難なバンドで終わりたくないって気持ち、絶えず持ってますから」全力投球で
制作中の2ndアルバム、期待して待っててくれよ