個性の違うものを集めた時何が生まれるだろう。そこからスタートしました。
AOR系の音が好みの柴崎、ハードロックバンドでボーカルだった上杉、それぞれの個性の
異なる3人がユニットを組んだのが昨年の夏で、試行錯誤しながら彼らなりのサウンドを徐々に
形作り、今のレパートリーとなる曲が揃ってき始める。
柴崎さん:この3人でやれば、ブランコベースのロックみたいな感じになるんじゃないかなっていう
すごく大まかな予感はありましたけど、個性の違うものを寄せ集めた時、何が生まれるだろう、
みたいな。そういう所からスタートしましたね。
だから今回のミニアルバムを一枚作ってみて、少しWANDSぽさみたいなのが一部見えた、
みたいな気はしますね。
大島さん:最初に俺らはこういう風にやっていこうよというものを決めずにスタートした
わけだし、しかも、今までと全然違うボーカリストだったから、どういう曲を書いていこうかって
いうのが分からなくて。でも、どんどん作っていくうちに良くなってきて。いい所も他の二人から
盗み出せるようになって、自分の個性も出せるようになって。そうやって今の形ができてきたって
いう感じなんです。
上杉さん:やっぱり最初に出会った頃は、どういうボーカリストなのかとか、僕のスタイルとかが
分からないから、大島も曲を作る時に悩んでいたみたいですけど。今ではほとんど理解してくれてるんで
やりやすいです。やってるうちに、これもおもしろいなっていう部分がどんどん出てきて
●そうやって3人それぞれの持ち味を生かしつつ、さまざまな言葉が融合して出来上がった
サウンドは、大島の作る起伏のあるメロディ、曲のタイプに柔軟に反応する柴崎のギターフレーズ
曲のイメージに呼応した情景描写の上杉の詞と、WANDSの個性を
際立たせるのに充分な条件が揃っていくことになる
半年近いデモテープ作りの手探り状態を経て、昨年の12月、TVドラマ「ホテルウーマン」の
主題歌「寂しさは秋の色」でデビュー。そして2ndシングル「ふりむいて抱きしめて」が5/13に
リリースされ、6/17にはミニアルバム「WANDS」が登場する
上杉さん:大島の曲は結構最初に聞いた段階で絵が浮かぶ曲が多いんで、ひらめきとかその時
感じたことを走り書きにして、それをだんだん膨らませるっていう詞の作り方をしてます。
思ってもないこと歌うのって嫌じゃないですか。やっぱりリアルな詞を書きたいんで
大島さん:僕はいつも絵を思い浮かべて曲を作る人なんですよ。理論とかコードとかよりも
映画とかすごい好きで、映画のシーンで流れて欲しいなって作ったりとか、そういう感じで
曲を書くことが多いからだと思うんですけど
●ノリの良さと繊密なサウンド構成、1曲ごとの完成度も含め、ほとんどミニアルバムとは
思えないスケールで展開される「WANDS」詞や曲、アレンジ、演奏、パワー、どれをとっても
新人離れしたクオリティの高さだ。曲のタイプはさまざまでも、その曲なりの表情はどれも豊かで
強い説得力を持ってこちらに語り掛けてくる。
柴崎さん:レコード制作自体初めてだったんですけど、全体に良いものができたなと思いますね。
実際には時間もなかったりした部分もあったんですけど、出来上がってみると満足してます。
曲によっては荒々しいプレイもあったり、きれいなプレイもあったりとか、そういう多面性は
出せると思います。
●ここで聞けるのはまだ氷山の一角と思えるような、底の深さ、音楽的な可能性の大きさを
提示したばかりのWANDS結成してまだ一年も経ってないのにこれだけのインパクトを与えてくれるユニットも
他には見当たらない。実力がありながらも時代性を取り入れるセンスの良さ、加えて3者3様のキャラクター
で、どこから見ても輝きを放つ多面性。彼らの登場は、日本のロックシーンのこれからの方向性を
見せてくれたような気がしてならない。