束縛束縛本記事は、面白法人グループ Advent Calendar 2025 の9日目の記事です。束縛束縛
こんにちは。
面白法人カヤックでディレクターをしている合田ピエール陽太郎です。
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みなさんは、『ミルクの束縛』という飲み物をご存知でしょうか?
「名前、激強でわらった」「パッケージのインパクトすごい」とSNSでも話題にしていただいているパッケージ、実は普段Web制作をしているカヤックが、Webページを制作する考え方でディレクションしました。今日は、その裏側をお話しします!
ミルクの束縛の仕様
まずは簡単に仕様を紹介します。
商品名: ミルクの束縛
種別: ミルクコーヒー(全国)、ミルクティー(関東・静岡の一部)※いずれもファミマ限定(北海道・沖縄除く)
特徴: シズル画像がなく、テキストだけで構成
販売者:古谷乳業(千葉にある老舗の乳業メーカー)
パッケージは4面あるWebページ
通常、パッケージは「看板」として考えられますが、僕たちにはひとつのWebページに見えました。そこで、パッケージの4面を「ページ遷移するWebサイト」と捉え、時間軸を持ったUXとして設計しました。
1. ユーザーサイド・レンダリング
通常はパッケージには画像が使われますが、ミルクの束縛には画像がありません。その理由がいくつかあるのですが、ひとつご紹介します。
画像をつけることはおいしそうとわかる反面「ああ、こういう味なのかな」とユーザーの中で答えが固定されてしまうかもしれません。そこで、あえてテキスト情報だけを渡して「最高に美味しい味」をユーザー自身の脳内で描画してもらいたいと考えたのです。Webにおける”クライアントサイド・レンダリング”から着想を得たアイデアです。ユーザーが飲んだ瞬間に「想像を超えた!」という体験を作れたのではないかと思います。
2. 開封ポップアップ
注ぎ口を「パカっ」と開ける瞬間。それは「クリック」と同じだと感じました。
アクションに対してシステムが無反応なのはUXとして良くありません。そこで、開けた瞬間に「もう普通のミルクコーヒーには戻れない」という、少しドキッとする言葉が出現することで、インタラクティブな驚きを仕込んでいます。
3. 感動イースターエッグ
パッケージの白面に「薄い文字」でメッセージが書いてあります。
パッと見では気づかないけれど、よく見るとある。ソースコードに書かれている隠しメッセージのように、見つけた人だけがシェアしたくなる、深いエンゲージメントを狙ったイースターエッグです。
※感動イースターエッグのあるパッケージは、ミルクティーと北陸、中部、近畿、中国・四国、九州地方限定のミルクの束縛ミルクコーヒーに限ります(12月9日現在)
Webのスキルはリアルでも輝く
こうして「Web的UX」を詰め込んだ『ミルクの束縛』は、300万本以上売れるヒット商品になりました。
僕たちが培ってきたWebで体験をつくる方法は、画面の外側でも十分に通用する武器になります。
もしファミリーマートで見かけたら、ぜひ手にとって”デバッグ”してください。隠されたテキストや、徐々に距離を詰めてくるUXを体験してもらえると嬉しいです。
もしカヤックが気になりましたらぜひ!!
最後まで読んでくださってありがとうございます。記事はおしまいですが、またちがう形で会えますよね。だって、また出会える運命ですから。