【2025 読了 No.69】『若者が去っていく職場:人事部は知らない! 若者の離職の本音』(草思社)読了
生徒が去っていく教室…それは予備校講師の共通の悩みである。
イマドキの若者の考え方、ストレートに浪人生の心理を書いた本は見つからないが、浪人生よりちょっと上の世代の意識に関する本を読んだら、少しはヒントになるかなぁ?と思った。
一番参考になったのは、若者の集まる職場実例②として挙げられた、ある小さなIT企業の40代の課長の話だった。
「連れたって昼ご飯にも行かないようにしています…あまり個別に入り込むと、ハラスメントとかジェンダーとかなんとかうるさいことにならないとも限らないので」
ベッタリしていないが、「普段はゆるいけれど、やるときはやります。『今度の案件は絶対に取るぞ!』となるとぐっと加速して団結します。」
そして、全員で団結して取りにいった案件が取れると、
「『ルフィ海賊団か?』というくらいに雄叫びを上げましたよ」
という。
ウ~ン今の若者の思考を読み解くには、『ONE PIECE』マインドの研究は必要かも知れないね。
「自分の売り上げの数字だけじゃ納得できない人が多いから、自分の技量を養うためにという方向でニンジンをぶら下げます」
「若者社員たちにとって、数字達成だけでなく、自分の成長をちゃんと見てくれているという納得感が大切なようです。」
若者がついてくるミドルのモデルを学ばせて貰った。
①必要以上にべったり甘やかさない。
②目標を明確にして、目の前にニンジンのようにぶら下げる。
③自分の成長をちゃんと見てくれているという納得感を与える。
今年は②がうまく機能した感じで、生徒が減ることをかなり抑えられた。
毎回授業をした後に、授業内容にそった入試問題演習をさせた。
「学べば、こんな問題も解けるようになるんだよ」という趣旨で、毎回手応えを感じさせられたと思う。
③は改善の余地がありそうだ。
一つは提出課題の添削をもう少し精緻に行うこと。
もう一つはそのためにも早く生徒の名前を覚えること。
今年は、赤ペンで何かコメントを書くとき、決して「お叱り系」はしないことにした。
注意を書くときは最後にウサギの絵を描くことにした。
これだけでもマイルドになるみたいだ。
後は、「ジョブ型雇用」についても書いてあった。
ジョブ型雇用とは、特定の職務内容(ジョブ)に、必要なスキルや経験を持つ人材として、割り当てられる雇用形態。
予備校講師はいわゆる正社員ではない。一年ごとの契約更改を行う。だが、決して一般的な非正規雇用やフリーランスとは違う。
長年契約を続けているし、キャリアもアップしていける。
そんな点で、ジョブ型雇用が一番合っていると思った。
ただし、この本は雇う側の視点で書かれているので、ジョブ型雇用が、社外の人材を受け入れやすくなるという点でメリットがあるという文脈で書かれていた。
ジョブ型雇用は、働き手自身が自分で能力開発、スキルアップの目標を立て主体的なキャリア形成をしなければならないので、学ぶための支出が多い。
私の書籍代は結構すごい額になる。
でも、仕事のためにお金使っても学ぼうという意欲がわいちゃうんだよね。これって、かなり幸せだよね?
ジョブ型雇用は雇う側にも雇われる側にもメリット大きいかも。


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