結婚相談所での婚活が疲れる理由――『バッタ博士の異常な愛情 恋愛と婚活の失敗学』の巻末対談より①
発売8日で3刷と出足好調の『バッタ博士の異常な愛情 恋愛と婚活の失敗学』。著者の前野ウルド浩太郎さんの「肉を切らせて自分の骨を断つ」ような、赤裸々自虐エピソードの数々が話題を呼んでいます。そんな、どこを切っても血が流れる本書の中から、巻末対談の内容を3回に分けて抜粋します。この対談の趣旨は以下の通りです。
「本書に書かれた前野さんの婚活は、実際に婚活を体験し、結婚へと至った女性の目から見ると、どのように映るのか? 前野さんと複数回、仕事をした経験があり、本書の原稿にも目を通してもらった後藤真美さん(仮名)に、自らの婚活体験と、前野さんの婚活への感想を語ってもらいました。ちなみに後藤さんは39歳でゴールインし、お子さんにも恵まれています。※司会・進行は編集部。」
ちなみに、この巻末対談が一番役に立つ情報が多いと一部で評判です。女性目線の「バッタ博士の婚活」の評価は!?
※トップ画像のモデル:槻木燕 撮影:堀下恭平
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付録対談 婚活に本気で取り組んだ女性からバッタ博士の婚活にダメ出し!
合コン、マッチングアプリ、結婚相談所
――まず、後藤さんの婚活体験についてお話しいただけますでしょうか?
後藤 私、43歳になったばかりなんですけど、三十代中頃で焦り始めました。長年付き合っていた人がいたんですが、三十代中頃で別れたんですよね。
前野 あら。
後藤 前野さんの原稿を拝見して、当時の私みたいだなと思いました(笑)。で、気持ちを切り替えて婚活しようと思ったんです。
それまで何度か無料のマッチングアプリを使ったことはあるのですが、元々SNSとか苦手なタイプで、全然自分を出したくない。おまけにマメでもないので、お金をかけないと婚活はできないと思ったんです。そこで、36歳のときに結婚相談所に登録しました。ちなみに、マッチングアプリをやっているときにも3人ぐらいに会いました。
結婚相談所はたくさんあって、選ぶだけでも大変なのですが、最終的に2社を比べて、料金は高めだけれど、厳格な身分証明書が必要など、入会基準がしっかりとしたところに申し込みました。毎月の会費に加え、相手に会うなどステップを踏むごとに追加料金が発生する。積極的に活動すればするほど、お金がかかってしまいます。
まあ、自分なりに一生懸命やったつもりですが、やっぱり疲れちゃうんですよね。結局、半年も続かなかったんですが、週末を使うなどして6人に会いました。
前野 結婚相談所だけで、ですか?
後藤 はい。6人に会い、そのうち数人は二人きりで何度か会う段階まで行ったんですけど、最終的にうまくいきませんでした。
私が入会した結婚相談所には、メインのマッチングだけでなく、色々なサービスがありました。前野さんも経験されたようなお見合いパーティーもオプションプランとしてあり、二回利用しました。申し込みが多いのか、参加は抽選なんですよね。一回抽選に外れたこともあります。
ただ結局、結婚相談所を介した婚活に疲れちゃって、一旦休会をしました。その後、よくある話だと思うんですが、婚活と関係なく、以前に会ったことがある人と再会して結婚しました。
前野 最終的に結婚された方は、マッチングアプリも結婚相談所も関係ない人なんですね。
後藤 関係ないです。同じ趣味を持っていて、それつながりで飲んだことがある人なんですね。たまたま、数年間の空白後に飲む機会があり、それぞれ歳を取り、機が熟したのか、トントン拍子に進んだ感じです。なので、婚活が功を奏して結婚に至ったわけではないんですよね。
前野 ただ、婚活をしていなかったら、その人と結婚する流れにはならなかったかもしれないですね。
後藤 それはありますね。ちなみに、合コンは二十代の頃からよく参加する機会がありました。だけど、30も半ばになると合コンの誘いもなくなるんですよ(苦笑)。ないなら、自力でなんとかしないといけないと思い、結婚相談所に登録したんです。
疲れる理由
――婚活に疲れて一旦休会した、という話がありましたが、その理由をもう少し詳しく教えてください。
後藤 傷ついて、根気が続きませんでしたね。色々な人と会うんですけど、思うような人とはなかなか会えない。まるで物件情報を検索するときと同じような仕組みで、相手に求める条件を絞り込んでいくんです。年収はこれぐらい、歳幅はこれぐらいとか。まず、そういうことをしている自分が虚しくなります。
自分の年齢が30後半だからか、なかなか条件同士のマッチングまで行かない。自分は需要がないのか……というのでもへこたれる。
前野 男性は女性の若さを重視している?
後藤 はい。結婚相談所での婚活のネックは、女性はたぶん年齢で、男性はおそらく年収とか、身長とか、いわゆる数値化できるものでしか可能性を探ることができないのかなと、勝手に思っていました。
そんな数値で人を評価し合わなければならないことに気持ちも萎えますし、「何やってるんだろう、自分」と情けなくもなります(苦笑)。
前野 そうなんですね。
後藤 情けないですよ。選ばれない哀しさもありますし。自分はこういう人に興味があるとチェックしても、その人からは選ばれないからマッチングされない。逆に、興味を持ってくれる人が自分の理想から離れていると、落ち込みますし、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
前野 リアルすぎる(笑)。
後藤 お金を払ってこれかという精神的な疲弊、かつ、やればやるほどお金も時間もかかるという仕組みが……。仕事から疲れて帰ってきても、物件を探しているときと同じように、今チェックしておかないと良い人を見逃すかもしれない、とか、会費を払っているのだから存分に活用しなければいけない、といった焦りがあるんですね。それで少しでもサイトにログインして、誰かから「気になる」が付いていないか、新しい人が情報に上がってこないかチェックする。
見ると落ち込むんだろうなと予想がつくんですけど。でも、そんな虚しさに耐えるのが、メンタルに来ましたね。なので、退会は踏みとどまったものの、休会は何度かしました。休会中は月会費が発生しないんです。
前野さんは長期出張が多いから、すごく大変だとは思うんですけれど、柔軟な結婚相談所を見つけられたら、なんとか活動できるんじゃないでしょうか。(続く)





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