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先生が昔虐待されていたことを知った生徒の反応/Novel by 和菓子

先生が昔虐待されていたことを知った生徒の反応

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以前ユーチューブのコミュニティに投稿したものです

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「お腹空いた……」
近くのテーブルに置いてあるお菓子を取りに行こうと席を立ち上がる。数歩歩くと、床に落ちていた紙に足を滑らせて転んでしまい、床に背中を強く打ち付けてしまったが特に気にせず立ち上がり、お菓子を食べた。
セリナ「大丈夫ですか?先生!」
セリナ「背中を打ってしまったんですね。痛みはありますか?問題なく呼吸は出来ますか?」
「大丈夫だよ。痛みには慣れてるから。」
セリナ「またそうやって無理をしようと……。とにかく、服を脱いで打った箇所を見せてもらえますか?ケガをしているかもしれませんし、打った周辺の肌の色が変わっていたら骨折している、という可能性もありますから。」
「……でも、あんまり体を見られたくないというか……」
セリナ「恥ずかしがらなくて大丈夫ですよ。これは治療の一環ですから。」
半ば強引に先生のシャツを脱がす。先生は裸を見られるのが恥ずかしいから服を脱ぐのを拒んだのだと思っていた。
セリナ「……えっ……!?」
しかしセリナの目に映ったのは無数の痣、古傷、火傷の跡。それはまさしく人体に刻まれた地獄絵図だった。
セリナ「な、何ですかこの傷跡……いつ、誰に……?」
「……昔、親に虐待されてて……その時の痛みに比べれば大体の痛みは大したことないからね。それでさっき、痛みには慣れてるって言ったんだ。」
セリナ(先生に、そんな過去が……)
セリナは自分の軽率な行動を後悔し、強い罪悪感を抱いた。先生が見られたくなかったのは裸なんかではなく、この凄惨な傷跡であったということを理解した。
セリナ「ごめんなさい、先生……。私、先生のこと何も知らないで、先生の心を傷つけるようなことを……。」
「気にしないで。知らなかったんだから仕方ないし、セリナは私を助けようとしてくれてたんだから。セリナは悪くないよ。」
先生が頭を撫でて慰めてくれる。本当に辛いのは先生なのに。先生の心を救いたいと強く願った。
セリナ「先生、その傷はまだ痛みますか?」
「かなり昔の傷だからね。痛みはもう感じないよ。」
セリナ「では、昔の嫌な記憶がフラッシュバックしてしまうことは?」
「……たまにある。辛くて、悔しくて、感情がぐちゃぐちゃになるときがある。」
セリナ「先生……」
セリナが先生を優しく、力強く抱擁する。
セリナ「……辛かったですね……。そういった心の傷は簡単には治せないかもしれません。せめて、ほんの少しだけでも先生の辛い気持ちを和らげたり、心を楽にすることが出来たらいいんですけど……。」
「セリナ……」
先生は思わずぎこちない動作でセリナの背中に手を回した。人生で初めて感じた温もり。愛情。安堵。とっくに枯れ果てたと思っていた涙が湧き出る泉のように溢れ出る。先生は口に出すことを許されなかった弱音を、ずっと隠して閉じ込めていた本音を震えた声で絞り出した。
「ずっと……ずっと、辛かった……。」
セリナ「先生。もう苦しまなくていいんですよ。先生の辛い気持ち、私に分けてください。どんな小さな痛みも我慢しないでください。セリナは先生のことを愛していますよ。」
セリナが慈愛に満ちた声で先生に語りかけると、そこに優しくて頼りになる大人の姿はなく、母親からの愛情を一心に求めるか弱い子供のように先生はむせび泣いた。セリナは先生が泣き止むまで静かにずっと抱きしめてくれた。

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