福岡の街なか、突如現れる「バス専用道」 今に残る、あの面影
■ちょこ旅ふくおか 博多三大祭りの一つ、「放生会」が開かれる福岡市東区の神社、筥崎(はこざき)宮の近くに一般の車が走れない、バス専用道がある――。そんな話を聞いて現地を訪れた。 【写真】筥崎宮近くのバス専用自動車道=2025年10月27日午後0時21分、福岡市東区箱崎1丁目、根元紀理子撮影 確かに、参道を横切る道に「バス専用自動車道」の標識がある。中央線のない1車線の道を西鉄の路線バスがを通り過ぎていく。標識に気づいたのか、急いでUターンする一般の車もあった。周りには住宅が立ち並び、歩道もあって見た目はごく普通の道。両脇には車が入らないよう柵がある。 西鉄や市に聞いてみた。約400メートルある専用道は市が管理している。かつては路面電車の西鉄貫通線が走っていたが、1975年に廃線となり、専用軌道だった箱崎―馬出通り間がバス専用道として代用されるようになった。道路の標識には、路面電車のレールが再利用されたという。 バスを利用した女性客は「バス専用の道路とは知らなかった。このあたりは木の葉が揺れる音が心地良い」。通り過ぎるバスを横目に、参道脇の石段に腰掛ける人もちらほら。周辺は人々の憩いの場となっている。(根元紀理子) 【行き方】地下鉄箱崎線・箱崎宮前駅からすぐ。箱崎三丁目と那珂川営業所を結ぶバスなどが専用道を通る。
朝日新聞社