ヒカハレ1周年記念
ヒカリノチハレ(https://www.freem.ne.jp/win/game/28543)の配信1周年記念イラストです。
私は、本ゲームにおいては紫呉奈央のシナリオ、キャライラストの両方を担当しました。
当初の想像よりも多くの方々に遊んでいただいた本ゲームですが、この場を借りて感謝を述べると共に、紫呉奈央ルートについて謝りたいことがあります。
紫呉奈央ルートについては、甘酸っぱいギャルゲーを期待しているユーザに対して、その期待を裏切るようなシナリオ設計をあえてしています。
理由は様々ありますが、一番の理由としては、最初にうぶげのことり氏にゲーム制作を誘われた際に、いわゆる身内向けに公開するゲームであると勘違いした点です。(これは私の勘違いでした。うぶげ氏はちゃんと誘う時にフリーゲーム公開する旨をちゃんと私に告知していましたが、私が流し読みしてしまっていました)
それに加えて、本ゲームの趣旨が、うぶげ氏関連のクリエイター仲間の「好きなヒロイン像」を集めた闇鍋的ギャルゲーを作ろうであったので、私の性癖を詰め込むヒロイン像を構築すると同時に、何か現代社会に対するメッセージを込めた、プレイヤーを横から殴ってくるテーマを込めたいという思いがありました。
甘酸っぱいストーリーに慣れてきたあたりで、別要素を持ち出して刺激を与えることを狙いとしています。
そのため、紫呉奈央ルートはプレイヤーの期待に反して、「あれ?これ大丈夫か?」「この結末はどうなんだろう」とモヤッとしてしまうテイストに仕上げています。ストレートに恋愛ストーリーを楽しみたいプレイヤーにとっては喧嘩を売ってしまう仕上がりになってしまっているのは、作者が元々それらを許容してくれるであろうクリエイター仲間に対して作成したシナリオだったためであり、本来ギャルゲーを求めるその他大勢のために作ったシナリオでなかった点は、このゲームを遊んでくれた見ず知らずの方々に対して謝罪したい点です。私自身、ユーザの期待に背く設計は好きではないので、申し訳なかったです。
とはいえ、シナリオ原案提出後、こういうシナリオを待っていたぜ!と迎い入れてくれたうぶげ氏には大変感謝しています。このシナリオがヒカリノチハレというゲームの深みを出すのに一役かってくれていれば幸いですね。
ちなみに、プレイされた方は何となく分かると思いますが、作者が性癖を詰め込んだのは紫呉ではなく葉山の方です。関係者各位からも何で攻略対象じゃないんですか!と言われました。でもよくギャルゲーには攻略したいけど攻略できないサブキャラいるじゃないですか、あれだと思ってください。ああいうの好きなんですねわたくし。
紫呉奈央のシナリオテーマとしては「蝉」と「青い鯨」の物語となっています。
「蝉」はCicada3301、「青い鯨」はブルーホエールチャレンジを指しています。詳しい内容は調べてみてください。ただブルーホエールチャレンジについては内容がえげつないので調べる際は注意です。
彼女は言わば、「悪い宗教にハマってしまった哀れな少女」という立ち位置で描いています。
そういった少女に対して、主人公(プレイヤー)はどうするのだろう、というのが紫呉ルートの趣旨です。
彼女に対して、「自業自得じゃん」と感想を抱くか、理解を示すか、両極端な感想が出るシナリオとなっています。
(実際関係者各位でも感想が分かれました)
作者の願いとしては、紫呉のような人を多く救えるような社会になってほしい、過ちを犯したとしても救いの手を差し伸べた主人公や探偵葉山のような人が多くあって欲しいとの願いを込めたシナリオになっています。
もし、生きあぐねて苦しむどこかの誰かへこのストーリーが響いてくれたなら幸いです。
長々と、ありがとうございました。
今後も、ヒカリノチハレをよろしくおねがいします。
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