青春アドベンチャー

ひとかけらの想像力がある限り、冒険は終わらない。

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『人魚が逃げた』 谷田歩さん

12/15(月)から二週にわたって放送の『人魚が逃げた』。緩やかにつながる5つのエピソードで構成される物語、各話の主人公を演じていただいた皆さまのメッセージをお届けしています。

【谷田歩さん】メッセージ

久しぶりの参加でしたが、やっぱりここは居心地が良い。そしてあともう少ししたら、このスタジオは建て替えの為に、何年間か使えなくなるという事実も初めて知りました。なのでという事も無いですが、今回の収録は、自分なりにいつもよりじっくりと、この空間を隅々まで、空気の流れや相手役の息遣いまで細かく感じながら出来たと思います。

デジタル化が当たり前のこの業界において、お互い向かい合って相手役の目を見ながら演じられたり、1つのマイクを2人や3人でそーっと譲り合って使ったり、遠くの台詞は3、4歩下がって、台本で口元を隠したり。飲み物は本当に飲んでから。この青春アドベンチャーの歴史である、ここならではテクニックを一つずつニヤけてくるくらい楽しみながら。。笑

今回の僕の役は一言で表現すると日本人な僕。

悪魔でも外国人でもない、声色に頼る事なく等身大の自分がもし作家だったらと想像して作ったキャラクター。青春アドベンチャーがこういう自分を求めてくれた事に感謝しながら大切に演じさせて頂きました。

Ayumi T


演出スタッフ藤井です。谷田さんの「悪魔でも外国人でもない」には思わず笑ってしまいました。これまで様々な外国人やコワい人(人じゃない存在も含めて)を演じていただきました。映像作品や舞台でもコワモテ役が多い谷田さんですが、実は優しくて上質な布のような質感のあるお声が素敵だなぁと常々思っていました。

今回演じていただいた「夢は静か」(第7回・8回)の主人公・日下部は、ちょっと感情表現が不器用な小説家、会話よりも内省的な心の声が饒舌なタイプの男性です。

大きな文学賞にノミネートされ、その結果を喫茶店で独りジリジリと待つ時間を切り取ったエピソードなので、日下部のモノローグの役割が大きく、ぜひとも谷田さんの声で聴いてみたいと思った次第です。

『人魚が逃げた』キャストボイス、次回は石川禅さんのメッセージをお届けします。

(この記事は番組の「聴き逃し」配信終了までの期間限定公開です。)

『人魚が逃げた』(全10回)

~銀座に現れた“王子”と出会う5人の男女の物語~

【NHK FM】

2025年12月15日(月)~12月19日(金) 午後9時30分~午後9時45分(1-5回)

2025年12月22日(月)~12月26日(金) 午後9時30分~午後9時45分(6-10回)

 ★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)

【出演者】

田中亨 霧矢大夢 石川禅 谷田歩 仙名彩世

百名ヒロキ 石田圭祐 筒井俊作 平体まひろ

山本道子 金沢映実 鳳真由 桜一花 釆澤靖起

【原作】

青山美智子

【脚色】

菊地百恵

【音楽】

関向弥生

【スタッフ】

制作統括:桑野智宏

技術:山賀勉 林晃広

音響効果:今井裕

演出:藤井靖

【あらすじ】

ある週末の正午、東京・銀座の歩行者天国。テレビ番組の街頭インタビューで「失礼ですが、あなた様は?」とマイクを向けられた青年は「王子です」と答えた。「ぼくの人魚が、いなくなってしまって……。逃げたんだ。この場所に。」

生中継を目にした視聴者は、SNSに「#人魚が逃げた」「銀座に人魚逃げたの?」「王子やばい イケメンすぎる」など思い思いに投稿。人魚姫を探す王子の噂は、さざ波のように広がっていく。

銀座の街ですれ違う5人の男女が、童話から抜け出てきたような“王子”と遭遇し、それぞれ運命の岐路を横切っていく瞬間を描く5つの小さな物語。