解散騒動の舞台となった天城旅館(1951年)

 ▽「生きがい奪うな」 市民の叫び、重役会決定覆す

 広島市上流川町(現中区上幟町)の城南通りに面した一角に、「天城」と呼ばれる旅館があった。1951(昭和26)年3月14日。この旅館の一室で、「カープ解散・合併」の決議がなされたことを知る人は少ない。しかし、決定は同日の深夜、「存続」へとひっくり返ることとなる。球団史でもっともドラマチックといわれるこの解散騒動。急転へのカギを握っていたのは、選手でも幹部でもない。市民であった。