大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第6回の内容をまとめました。
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≪あらすじ≫
第6回「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」
蔦重(横浜流星)は、『吉原細見』だけでなく挿絵入りの青本を作ろうと、鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)と共にアイデアを考え、ネタ集めに奔走する。そんな中、須原屋(里見浩太朗)から『節用集』の偽板が出回っていると聞き、蔦重の中に、ある疑念が生じる…。一方江戸城内では、松平武元(石坂浩二)が莫大な費用がかかる日光社参を提案する。田沼意次(渡辺 謙)は、予算の無駄遣いを理由に、徳川家治(眞島秀和)に中止を訴えるが…。
【べらぼうナビ🔍女郎の手紙】
女郎は原則直筆で客に手紙を書きました。そのため吉原で育った女郎の識字率は約100%。文面は必ずしもオリジナルではなく、客との関係性ごとに文例が書いてある“マニュアル本”(『遊女案文』)も存在しました。
【べらぼうナビ🔍日光社参(にっこうしゃさん)】
徳川幕府の将軍が、家康を祀(まつ)る日光東照宮に参拝する行事で、日本橋から日光道中を片道3泊4日かけて進みました。特に家治のときの社参は大規模で、行列の先頭が日光に着いたとき、最後尾はまだ江戸にあったといわれています。
【べらぼうナビ🔍家治と将棋】
十代将軍・家治は大の将棋好きだったといい、自ら書き記した詰将棋の書『御撰象棊攷格(ぎょせんしょうぎこうかく)』が今も国立公文書館に残っています。将棋の腕前は最高位の九段に迫る、七段とも八段であったともいいます。
【べらぼうナビ🔍御書院番士(ごしょいんばんし)】
長谷川平蔵宣以は、安永3年(1774)江戸城西の丸御書院の番士に任ぜられました。江戸城の警護や将軍および後継ぎの家基が外出する際の護衛を担う大事な役目で、名家の生まれしかつけないポジションでした。