大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第5回の内容をまとめました。
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≪あらすじ≫
第5回「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」
株仲間に入れず、落胆する蔦重(横浜流星)。その後、鱗形屋(片岡愛之助)からお抱えの改(あらため)にならないかという誘いを受けるもためらう。そんな中、源内(安田 顕)の紹介で、須原屋(里見浩太朗)に出会う…。一方、唐丸(渡邉斗翔)の前にある男(高木勝也)が現れる。唐丸の過去を知る男は、唐丸を脅し次第に追い詰めていく。そして、秩父・中津川鉱山では源内らが出資者から罵倒され、平秩東作(木村 了)は人質にされてしまう。
【べらぼうナビ🔍女郎の序列】
うつせみは“座敷持ち”と呼ばれ、自分の部屋として二間続きの正式な座敷を持っていました。その上位に引手茶屋から「呼び出され」花魁道中(おいらんどうちゅう)を行う“呼出し”という最高位の女郎がいました。
【べらぼうナビ🔍台の物】
女郎屋の宴会に出る松などの縁起ものが飾られた豪華な料理は、大きな台の上に載っているので「台の物」と呼ばれ、現代のお節料理とほぼ同じ料理です。客はほとんど手を付けませんから、女郎たちの夜食や朝食になりました。
【べらぼうナビ🔍蕎麦屋(そばや)】
当時の蕎麦はもり・かけ、ともに十六文という手頃な値段でした。幕府が物価安定の施策として統制していたからです。
そこで蕎麦屋は天ぷらそばや鴨(かも)南蛮などの“種もの”を売り、単価を上げるための工夫をしていました。
【べらぼうナビ🔍非常の人 平賀源内】
源内は34歳の時に高松藩より脱藩の許可が下りるものの、他家への仕官は禁止され、経済的な後ろ盾を失います。しかしその後も蘭学者、戯作者、発明家などさまざまな分野で活躍し、自由に生きることを選びました。
【べらぼうナビ🔍株仲間(かぶなかま)】
販売や仕入れの独占を認められた、商工業者の同業組織のこと。田沼意次はこの公認を拡大し、税収入の増加を図りました。このような意次の商業重視政策が、蔦重の商いを後押しすることになったのです。
【べらぼうナビ🔍地本問屋(じほんどんや)】
上方から積み下ろされる「下り本」は運送コストが価格に反映されます。安く売るべき子ども向けの絵本や読み捨ての冊子は早くから江戸で制作され「地」の「本」、地本と呼ばれました。その制作・販売を手がけたのが地本問屋です。