大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第3回の内容をまとめました。
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≪あらすじ≫
第3回「千客万来『一目千本』」
蔦重(横浜流星)は『吉原細見』の改(あらため)を行ったあとも、女郎たちから資金を集め、新たな本作りに駆け回る。駿河屋(高橋克実)は、そんな蔦重が許せず激怒し、家から追い出してしまう。それでも本作りをあきらめない蔦重は、絵師・北尾重政(橋本 淳)を訪ねる。そのころ、江戸城内では、田沼意次(渡辺 謙)が一度白紙となった白河松平家への養子に、再び田安賢丸(寺田 心)を送り込もうと、将軍・家治(眞島秀和)に相談を持ちかける…。
【べらぼうナビ🔍御用部屋(ごようべや)】
老中たちの執務室。外部に漏れてはいけない重要なことを話し合うときは、盗み聞きや文書が残ることを防ぐため、御用部屋に置かれていた囲炉裏(いろり)の灰の上に筆談することもありました。
【べらぼうナビ🔍本ができるまで】
江戸時代には木版印刷による出版が盛んになりました。
絵師(下絵を描く)→彫師(板木を裏返しに貼った下絵ごと彫る)→摺師<すりし>(板木の上に墨を塗り、紙を置き摺る)→製本(折り重ねて下とじした紙を切りそろえ、表紙をかけ糸でとじる)
【べらぼうナビ🔍一目千本(ひとめせんぼん)】
蔦屋重三郎が最初に出版した、女郎を花に見立てて紹介した本。122種もの植物が描かれています。「カキツバタ」の女郎は筆まめだったのか?なんて想像してみるのも楽しいですね。画工は人気絵師・北尾重政が担当しています。
【べらぼうナビ🔍白河藩と田安家】
陸奥白河藩主の松平家は御三卿から養子を迎えて家格上昇を望んでいました。
田安家当主の治察(はるあき)は病弱で後継もおらず、弟・賢丸(まさまる)が白河に養子入りすることに反対だったといいますが、訴えは無視され縁組は決定してしまいました。
【べらぼうナビ🔍長谷川平蔵宣以(はせがわ・へいぞう のぶため)】
旗本の長男として生まれましたが、銕三郎と称していた若いころは放蕩無頼(ほうとうぶらい)で「本所の銕(てつ)」とも呼ばれていました。家督を相続しても遊び癖は直らず、妻子がいながらも遊里へ通いつめ、遺産を全て食い潰してしまったという逸話も…。