大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第2回の内容をまとめました。
☞【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」見逃し配信はNHKプラスで】※別タブで開きます
≪あらすじ≫
第2回「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」
蔦屋重三郎(横浜流星)は吉原の案内本“吉原細見”で、吉原に客を呼び寄せる案を思いつく。細見の序文を江戸の有名人、平賀源内(安田 顕)に執筆を依頼するため、地本問屋・鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)に相談にいく。自ら説得できれば、掲載を約束すると言われ、源内探しに奔走するが…。一方、江戸城内では一橋治済(生田斗真)の嫡男・豊千代の誕生を祝う盛大な宴(うたげ)が行われ、御三卿の面々や田沼意次(渡辺 謙)らが集まっていた。
【べらぼうナビ🔎吉原細見(よしわらさいけん)】
吉原の地図や女郎の名前、料金、イベントなどを記したいわゆるガイドブック。冒頭の「序」は今でいう本の推薦文、帯のような存在で、平賀源内や山東京伝のような著名人が書くこともありました。
【べらぼうナビ🔎南鐐二朱銀(なんりょうにしゅぎん)】
田沼時代に幕府が発行した銀貨で、表面には「以南鐐八片換小判一両(銀貨8枚=金貨1両)」と刻印されています。当時並立していた金貨と銀貨を統一しようとしたもので、経済を発展させるねらいがありました。
【べらぼうナビ🔎平賀源内(ひらが・げんない)】
西洋の科学技術や文化を日本に紹介し、静電気を発生させる装置「エレキテル」の復元、物産博覧会の開催、戯作・浄瑠璃作品の執筆、鉱山開発など多方面で活躍しました。
【べらぼうナビ🔎おぶしゃれざんすな】
「御不洒落れる」とは、へたなシャレを言う・悪ふざけをするという意味で、「〜ざんす」は“廓(くるわ)言葉”特有の語尾。「おぶしゃれざんすな」は、現代でいう「ふざけるな!」のニュアンスで女郎たちが使っていました。
【べらぼうナビ🔎二代目瀬川菊之丞(にだいめ せがわ・きくのじょう)】
江戸で人気を集めた歌舞伎の女形役者。路考髷(ろこうまげ)・路考茶(ろこうちゃ)など、その俳名(俳句を詠むときのペンネーム)「路考」の付くものが庶民に流行しました。平賀源内との仲も有名でしたが、 安永2年(1773)に亡くなりました。