大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第1回の内容をまとめました。
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≪あらすじ≫
第1回「ありがた山の寒がらす」
明和の⼤⽕から1年半、蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)は、茶屋で働く傍ら貸本業を営んでいた。ある日、幼なじみの花魁(おいらん)・花の井(小芝風花)から、朝顔(愛希れいか)に届けものを託される。しかし蔦重が、浄念河岸(じょうねんがし)の二文字屋を訪れると、ひどく衰弱した朝顔の姿があった…。吉原の場末である河岸見世(かしみせ)の女郎たちの酷い惨状をみて、思い悩む蔦重。そんな中、吉原で付け火の事件が起き、騒然となる…。
【べらぼうナビ🔎 貸本屋(かしほんや)】
本の値段が高かった江戸時代、庶民が本に触れるのに最も身近な存在だったのが貸本屋でした。文化5年(1808)の記録では、150万人近くが住んでいた江戸には、約650人ほどの貸本屋がいたといいます。
【べらぼうナビ🔎 河岸見世(かしみせ)】
吉原の場末、お歯黒どぶに面して東西の河岸にあった最下級の女郎屋。女郎たちの揚代は「線香一本燃え尽きる間」一切で百文。歳(とし)を重ねた貧しい女郎たちも多くいました。
【べらぼうナビ🔎 花魁道中(おいらんどうちゅう)】
客に指名された「呼出」の花魁が引手茶屋に客を迎えに行き、一緒に女郎屋に向かう行列のこと。特別なイベントではなく、吉原では日常的な光景でした。
【べらぼうナビ🔎 引手茶屋(ひきてぢゃや)】
客と女郎屋を仲介していた茶屋。客が指名した花魁(おいらん)を呼び寄せ、酒宴を催すことも。その後、花魁と客を女郎屋に案内しました(花魁道中)。遊興費のすべてを立て替え、取り立ても行いました。
【べらぼうナビ🔎 百川(ももかわ)】
通人が遊ぶ四大料理茶屋に数えられる、日本橋にあった高級料亭「百川」。浮世絵「百川繁栄の図」に描かれたほか、古典落語の「百川」でもおなじみの豪華な仕出し弁当です。
【べらぼうナビ🔎 田沼意次(たぬま・おきつぐ)】
紀州藩の下級武士に生まれながら九代将軍 徳川家重に仕え大名となり、十代 家治のもとで側用人に出世。安永元年(1772)には老中となって政治の実権を握り「田沼時代」と呼ばれるほどに栄華をきわめました。