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「動物幸せ、楽しい展示を」カンガルー、アメリカビーバー担当 塚本未悠さん~飼育員のお仕事(3)

カンガルーの世話をする塚本さん

 カンガルー、アメリカビーバーを担当する2年目の飼育展示係、塚本未悠さん(23)。幼いころからの夢をかなえ、「動物が幸せで、見ていて楽しい展示を」と奮闘する。

 苫小牧市出身、酪農学園大学環境共生学類卒。幼少期から「人間と違う環境で暮らす野生動物に興味があった。どう生きているのか、知りたいと思っていた」。大学では野生のエゾタヌキにGPS(全地球測位システム)を付けて行動を追った。就職先は動物園で探した。母方の祖父母が住んでいて「なじみがある」という帯広市を選び、同園に配属された。

 カンガルーは現在14頭いる。1年前は「識別するのが大変だった」という。しかし「分からなければ体調管理もできない」。1頭1頭の写真を撮り、前の担当者に質問したり、繰り返し見たりして覚えた。3月に死んだアメリカビーバーの「ダブ」(雌、11歳)に鉄の柵をかみ続ける「常同行動」が見られた時は、木をいろいろな場所にはめ、木をかんでもらう工夫をした。「個々の観察は今でも難しい。異変をすぐ察知できるように気を付けていたい」と謙虚に語る。

 「もっと、見ていて楽しい展示をできたら」と抱負を語る。カンガルーは「顔を覚えたら、性格の違いや勢力図が分かってくる。面白いですよ」と笑う。獣舎前に掲示する、顔を切り抜いた各個体の紹介は手作り。動物の生態を解説する「スポットガイド」へも「来園者が何を知りたいのか、考えています」と勉強を欠かさない。(北村里沙)


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