2025年12月、中国で開催された卓球混合団体ワールドカップ。
この大会で、日本のエース・張本智和選手は信じられないような扱いを受けました。
選手紹介で名前を呼ばれない。さらに試合中は激しいブーイング。
普通なら心が折れてもおかしくない状況です。
でも、張本選手は最後まで戦い抜きました。
その姿を見て、私はこう思いました。これが本物のアスリートなんだと。
張本智和の武器バックハンドラリーに釘付けになった
特に忘れられないのが、中国の林詩棟選手との対戦です。
お互いのバックハンドが超高速で往復する光景。
「どうして間に合うんだ?」と目を疑うほどのラリー。
ボールを目で追うのがやっとでした。
あの試合を観て、心から思いました。
「生でこの二人の試合を観たい」
テレビ越しでもこれだけ興奮するんです。会場で観たら、どれだけ鳥肌が立つことか。
中国の選手たちが気の毒に思えた理由
この大会を見ていて、複雑な気持ちになりました。
一部の観客の行為によって、中国の選手全体までそう見られてしまう。
これって、すごく不公平なことですよね。
真剣に競技に向き合っている中国の選手たちまで、同じように見られてしまうのは悲しいことです。
私の大好きな選手、孫穎莎
実は卓くま孫穎莎選手の大ファンなんです。
ジュニアの時から伊藤美誠選手と勝ったり負けたりしてるときから彼女のプレーにずっと惹かれていた。
今は日本と中国の関係で、周りの目を気にして「彼女が好き」とは言いづらい雰囲気があります。でも、彼女が会場で言った言葉を聞いて、改めてファンになりました。
会場に響いた、孫穎莎の言葉
日本チームへのブーイングが続く会場で、孫穎莎選手はマイクを握りました。
「皆さん聞いてください。熱狂的な応援には感謝しています。
ですが、今日のあなた方の振る舞いは日本チームに対してあまりに失礼です。」
会場がどよめきます。
「彼らは敵ではありません。私たちと共に卓球というスポーツを高め合い、限界に挑み続けるかけがえのないライバルなのです。彼がいなければ今の中国チームの強さもありえない。最高のプレイを引き出してくれる相手に対し、ブーイングを浴びせる行為は私たち中国代表の顔に泥を塗るのと同じです。」
彼女の声は決して荒げてはいませんでした。だが、その一言一言には世界女王としての強烈な自負とスポーツマンシップへの深い敬意が込められていました。
「素晴らしいプレイには国籍に関係なく拍手を送る。それが卓球という競技の美しさであり、王者である私たちが守るべき品格のはずです。どうか相手を敬う心を持ってください。日本代表の選手たちに最大級のリスペクトを。」
この言葉を聞いて、私は思いました。
これが本物の世界1位なんだ。
技術だけじゃない。
メンタルだけでもない。
スポーツマンとしての品格と勇気。
それを持っているからこそ、彼女は真の王者なんです。
国境を超えたリスペクト!女王・孫穎莎の謝罪
試合直後、さらに感動的なシーンが待っていました。
中国代表のエースであり、世界最強の選手の一人である孫穎莎(スン・インシャ)選手が、張本選手に歩み寄り、笑顔で言葉を交わしたのです。
後に孫選手はメディアに対し、その会話の内容を明かしました。
孫穎莎選手が「ファンからのブーイングの件について、彼に国を代表して謝ったんです。」
自国のファンによる非礼な振る舞いを、選手自身が心苦しく思い、「国を代表して」謝罪するという、極めて異例の行動でした。
彼女の誠実さと、アスリートとしての高潔な品格がにじみ出ています。
そして、この謝罪に対する張本選手の返答が、さらに感動を呼びました。
孫穎莎選手「彼は笑顔で、『気にしないで』と言ってくれました。」
自分に向けられたブーイングや屈辱的なミスを全て受け流し、相手選手を気遣う「笑顔の返答」
この短いやり取りの中に、政治的な対立を超えた「真のスポーツマンシップ」と「トップアスリート同士の強い絆」が凝縮されていました。
3年連続世界ランキング1位という偉業
孫穎莎選手は2022年から現在まで、3年近く世界ランキング1位をキープし続けています。
これがどれだけすごいことか。
毎試合、全ての対戦相手が「世界1位を倒す」という気持ちで全力でぶつかってくる。
そのプレッシャーの中で、トップであり続けることの難しさ。
彼女の魅力は両ハンドドライブとメンタル
男子並みの両ハンドドライブ。
フォアもバックも、信じられないスピードと回転量。相手にほとんど時間を与えません。
そして何より、鋼のメンタル。
追い込まれた場面でも、臆することなく強気のプレー。
マッチポイントを握られても、冷静に逆転する。
この精神力があるから、世界1位であり続けられるんだと思います。
彼女が出ている試合は、目が離せません。
試合直後、さらに感動的なシーンが待っていました。
孫穎莎使用ラケットと使用ラバー
キョウヒョウ颯FL
フォア、バックラバー供に キョウヒョウ3国狂ブルー
これからも張本智和と孫穎莎目が離せない
張本智和選手の不屈の精神。
林詩棟選手との超高速ラリー。
孫穎莎選手の圧倒的な強さとスポーツマンシップ。
この大会は、卓球の素晴らしさと、真のアスリート精神を改めて教えてくれました。
国籍なんて関係ない。
卓球を愛する気持ちは、国境を越える。
これからも、この選手たちの活躍から目が離せません。
あなたも、次の試合をぜひ観てみてください!
きっと卓球の魅力にハマるはずです。