何故私はまだこれを更新しているのでしょうか
リンクとパイモンは雑誌を片手に、妙に真剣な表情で自販機の前に立っていた。
「五つ目……赤いフォンタを飲むと囚人が消える……」
フォンタとは、フォンテーヌで流行りの炭酸飲料ではあるが、わざわざここで1許可証も払って買う程価値は無いだろう。
「入手方法は「愚かな事をする」らしいけど、ほんとにこの自販機で良いのか…?」
そんな自販機の購入ボタンを、リンクは連打した…
自販機から何本ものフォンタが溢れ出してくる。
その時。
自販機から妙に豪華な音が出た。
飛び出してきたのは、ラベルの無いボトルに入った血のように赤い液体。
「……ほんとに出て来たぞ……」
リンクは普通に手に取り、そのまま蓋を開けて飲もうとした…。
「いきなり飲むな!?」
すると、影から囚人の集団がぬっと現れ、リンクの手元の瓶を凝視した。
囚人A「兄ちゃん……その赤いの、まさか飲むんじゃないよな…?」
囚人B「三、いや五許可証出す。飲むなんて愚行するなよ。」
囚人C「そうだ……それを飲んだ奴は溶けちまうんだ……」
「すっごい怪しいな…でも溶けるってことはやっぱり原始胎海の水入りなのか…?」
囚人B「そうだ。危険だから俺達に…」
リンクは瓶を眺めたまま言った。
『フォンテーヌ人以外は溶けない!』
そういうと、液体を一気に飲んでしまった…
悲しんだ表情を浮かべる囚人達。
囚人A「俺たちはただ、それが欲しかっただけなのに…」
囚人C「…今季のスペシャルフレーバーは野いちご味だったんだ……」
「お前らに消えてほしいわけじゃない……ただ俺たちが飲みたい……!」
「消える噂どこ行ったんだよ…説明頼んだ!!」
彼らの説明の結果、五つ目の怪談は、珍しいフレーバーのフォンタを独占したい囚人たちの陰謀である事が判明した。
その日の夜…。
「七不思議その四…深夜に監獄長の執務室から怨念が…」
消灯時間の後、リンクとパイモンは執務室の前横に立っていた。
じきに、何やらブツブツと声が聞こえてくる。
「…あそこの換気口からだ…!」
『よし。』
2人は、換気口から届く声に耳を傾けた。
l「……なんで……今日だけで申請書が三倍、再提出だと…はぁ…あと百五十件……終わらない……」
怨念と言うより、愚痴のような低い声…
「これって…」
『リオセスリ?』
「ただの夜勤の愚痴かよ!…」
怨念とも愚痴ともつかない声を聴いていると突然、バタンと椅子が倒れるような音が響いた。
扉がギィ…とゆっくり開き、目の下にくまを作ったリオセスリが出現する。
l「……今頃脱獄計画でも立ててるかと思ったが…まさか怪談調査とはな。」
『出た!』
「ヌヴィレットに何かしら調査してこいって言われてるんだ!ちょっとくらい…」
リンクは、少し間を置いてから口を開いた。
『この下に汎用人型決戦兵器があるってホント?』
「ストレートに聞くな!?あと唯の巨大兵器だ!」
リオセスリは呆れたように息を吐く。
l「…ヌヴィレット絡みだろ。俺も少しは譲歩するが、それは別にあんたらが好き勝手するための免罪符じゃない。」
リオセスリはこちらをいぶかしむような視線を向けた。
l「調査をしているんだろ?折角だからその成果を見せてくれ。…三つ。三つの質問に正解したら、あんたらの質問に応えよう。」
「みっつ…」
l「一つ。連続で労働をした上で食堂のサービス食を注文してはいけない。その裏にある真相は?」
リオセスリは、そっと指を一本立てた。
『毒!』
「看護師長のシグウィンが用意した栄養満点の謎肉だな?」
「…それがヤバそうだったのはメリュジーヌと人間の感性が違うからだ!」
感心したような顔をするリオセスリ。
l「…所々間違ってはいるが正解だ。お前達ならこれも分かっていないかと思ったが、少しは考えられるようだな。」
『じゃあ何で毒……』
リオセスリは少しだけ肩を落とした。
l「栄養を取ったのに倒れた……普段毒みたいなものしか食ってない異常者でもなきゃ起きないな。」
「やっぱりリンクって…何なんだ…?」
何か物申したそうなリンクを置いてリオセスリは二本目の指を立てた。
l「二つ。怪しい色のフォンタを飲んではいけない。その真相は?」
リンクとパイモンはまたしても即答する。
「フォンタの自販機を連打するような愚かな事をすると赤いフォンタが出てくる…」
『むしろ旨い。』
「答えは、珍しいフレーバーのフォンタを独占したい囚人達による陰謀だ!」
リオセスリは困惑した表情を浮かべる。
l「あんたらは本当にそれを見たのか…。」
そう言われると、リンクは底に赤い液体の付いたフォンタの瓶を取り出した。
l「…悪いが、俺の知らない答えだな。」
「何だって!?」
l「鉄拳闘技場で、両方の選手の投票券を同時に買ってはいけない、という噂は知らないのか?」
『全く…』
l「両方の投票券を買うような愚か者には試作段階で没った妙な味のフォンタが届くそうだ。」
「それが答えか……じゃあ自販機の赤いフォンタは?」
l「俺は知らん。」
どうやらリンク達が手にしたのは無関係の当たりフレーバーだったらしい。
どこまでもややこしい話だ。
リオセスリは三本目の指を立てた。
顔つきが今までと違い、少しだけ真剣になった。
l「最後だ。この要塞が何のために存在しているのか。つまり、俺は一体どんな秘密をここに隠しているのか。…お前たちは知っているか?」
『「…………」』
沈黙。
「待った!第一それを知るためにオイラ達はここに来たんだぞ!わかるわけないだろ!?」
l「…だろうな。」
即答で切り捨てられた…
「分かってて聞いたな!?酷いぞ!…まさか最初から教える気は無かったって言うのか!?」
リオセスリはため息をつき、ただ腕を組んだ。
蒼く光るバクダンを手元に召喚するリンク。
l「どうした?もう腕っぷしで勝負したいって訳か。」
分かりやすく挑発をするリオセスリ。
リンクは、そしてリンクに今まで影響され続けたパイモンは挑発に対する耐性が著しく低かった。
「ええい、こうなったらリンク、突撃だ!」
『報いを受けろ!』
リンクはリオセスリに勢い良く飛びかかる。
…その時突然、リンクは首筋に何かを食らって倒れた。
パイモンが後ろを振り返れば…
s「…悪いけど…、止めさせてもらったわ。」
「シグウィン…!」
s「弱い麻酔銃だから安心して。第一、その子はこれくらいじゃないと止められないでしょ?」
「うっ…2人揃って、オイラ達を嵌めやがったな!?」
l「そうか。まあ…秘蜜については気にするな。どうせすぐ見る事になるだろう。」
パイモン達は、結局執務室をほっぽりだされてしまった…
「おい!リオセスリ〜!シグウィン〜!……駄目だ…」
リオセスリ達はもう入れる気は無いらしい。
2人はトボトボと自分の部屋に戻り、翌日まで寝た…
と、思ったが。
そうは問屋が卸さないらしい。
2人は、深夜に急に流れた大音量のアナウンスで飛び起きた。
放送「皆さん、直ちに避難してください!まずは上に向かってください。最上層に到達したら、外に出てここを離れてください!」
一気に眠気が覚め、互いに顔を向き合わせる2人。
『水没エンドだ。』
「違う!良いから逃げ…いや、リオセスリの所に行くぞ!」
『おかしも、の「も」は戻らない…!』
「今そんな場合じゃない!!」
次回!シンプルに忘れられたタルタリヤ、死す!(嘘)
運命の修正力により、蛮族がどんなぶっ飛んだ事をしても原作ストーリーのパチモンに引き戻される仕様が…
フォンテーヌ編用投票箱
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フリーナ(やる気高)
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リネリネ
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レッキーノ
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ヌヴィレット
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エミリエ
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水仙十字
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諧律のカンティクル
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クロリンデ(やる気低)
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シグウィン
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リオセスリ
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ナヴィア