安らぎの法則
●安らげる場所とか時間がテーマなんっすけど・・・ストレス解消法でもいいんですけど
上杉さん:んーストレス解消できないんですよねえ(笑)
●でしょうねえ、たぶん、死ぬまで解消できない気がするなあ(笑)
二人:あははははははは
柴崎さん:そーだなあ、寝る前にベットに入って、さて何しようかなあって考える時間がそうかなあ
●何しようって、寝るんじゃないんですか(笑)
柴崎さん:あはは、いやいや、寝る前に何も考えないで、ビデオを観たりとかね。でも忙しいと
それができなくて、そのままソファで寝ちゃたりすることが多いですね
上杉さん:あの、俺ね、前の”TOY$!”出したあとはちょっと精神状態が変だったんですよ
●あ、うんうん
上杉さん:風呂に入って浴槽とかつかってるとリラックスするじゃないですか、普通。で、浴槽に
つかってこんなリラックスしてる自分も”飼われてる”(注:おそらく社会のシステム、いわゆる
現実と自己の存在の希薄さ、ズレのようなものを表現したニュアンスとは思われるが、とにかく
この人はピュア過ぎて痛い。しかしある意味、事実、僕らは飼われてるのは確かなのだか・・・)
のかなあとかいろいろ考えるようになって。こんなリラックスして裸体の自分も飼われてるのかなあって(笑)
そしたら、具合が悪くなって倒れそうになっちゃって、それ以来浴槽につかるのが怖くなっちゃったんですよ
●ああ、ああ、うん。でも・・・何か話が全然違う方向に行ってるような気もするんだけどなあ・・・・
上杉さん:あははははははは
●じゃ、今はどこでリラックスしてるんですか?
上杉さん:・・・・やっぱり(柴崎と)同じで寝る前に音楽聴いたりする時とか、あの、床が
フローリングで結構痛いんですけど、そこに横になって、恥ずかしながら(笑)
フーターズとか聴いちゃったりして、そしたらリラックスしちゃったりして(笑)
●それ、リラックスというより、もう、どうでもいいやっていう感覚に近くありません?
上杉さん:あはははは、今日も働いたなあという感じとともにね
●ああ、何か、1日の終わりを自分でここだと線を引いたという
上杉さん:ああ、そうですね、うん
●あと、どこかに出かけたりとか。まあ、そういうイメージ自体あんまりないんですけどね(笑)
上杉さん:そうっすね。こう見えてもムチャクチャあがり症なんで外に出ると疲れるんですよ。
たとえばコンビニとかで買い物するじゃないですか、で、消費税とかの関係で細かいじゃないですか金額が
2725円とかって。で、25円を探してるともう次の人がどんどん後ろに並んできて、そこでまた緊張
しちゃう
柴崎さん:あははははは
●何かいつも追い詰められてますねえ(笑)
柴崎さん:コンビニでねえ。コンビニでも追い詰められているのかあ(笑)
●いや、だから、違うんですよ、テーマが(笑)
あ、そうか、逆ですね。追い詰められないところがリラックスできるのではないでしょうか?
上杉さん:例えば、飲みに行ったりとか、そういうことですか?
●んー、公園に散歩に行くとかね。友達と会って今日あったこととかバカ話したらホッとするとかね
ま、普通はですけど、あくまでも普通は
上杉さん:ああ、ああ、はははは
●っていうか、安らげる場所はどこ?というよりそれをずっと探してるって感じですね
上杉さん:んー、ああ、そうっすね。だから、散歩とかも”ポケットピカチュウ”ってあるじゃない
ですか。歩くと友達になれるっていうヤツがあるんですけど、歩いた分だけエネルギーが溜まって
それをあげると友達になれるという。でも、それも1週間ぐらいで飽きちゃったし(笑)
家のまわりは静かなんですけど、ちょっと離れると騒々しいのであんまりリラックスできないし。
だから、静かな公園のまわりとかをこうグルグル散歩したりするんですけど、それやってると同じ人と
何回も会うんですよ。あ、さっきすれ違った人だなあとか思って。それで、また緊張して(笑)
●また、追い詰められてる(笑)
上杉さん:あははは、で、家に帰るっていう(笑)”何してるんだろうこの人?”と思われたら嫌だし
柴崎さん:どうしても自意識過剰になるよねえ
●っていうか、対人恐怖症というか、自閉症な方に近いですよね(笑)
上杉さん:ああ、結構、そうですよねえ(苦笑)
●何となく分かりますけど。世の中のほとんどのことってわずらわしいことだらけですからね。
上杉さん:んーそうっすねえ。最近、気づきましたけど
●だから、ほとんどどうでもいいようなことだらけだから、世の中何となくうまく回ってると
思いますけどねえ、たぶん。考えすぎじゃないですか、ちょっと背負いすぎというか。
上杉さん:そうっすねえ、自意識が強すぎるのかもいれないですねえ
●それでリラックスできないのかなあ。寝てる時はどうです?っていうか寝れてます?
上杉さん:いや、寝れないです。
●んー精神科医か、俺は(笑)
上杉さん:寝ようとすると寝れないんですよね。俺ファミコンとかちょっと変態なんで、プロレスものとか
いろいろあるじゃないですか。で、自分の作ったキャラと元々いる強いキャラをコンピューター同士で
闘わせたりして、それをずっとジーッと観てたりすると寝ちゃったりしますよね、床で(笑)
●床でね(笑)あの、何か、生きててこう、はっきりした境目というか、線を引いてないというか・・・
ないんですね
柴崎さん:安らぎのためにね。北極点で凍って来るとか(笑)
●それ、死んでるじゃないっすか。まあ、やずらいでるって意味かも知れないですけど(笑)
柴崎さん:究極の安らぎ(笑)あ、そうだ、PV(プロモーションビデオ)の撮影で、伊豆大島
まで行ったときに朝飯を5時ぐらいに食べたんですけど、噴火跡の溶岩地帯とか、あと、三原山
そういう山の緑?木とかを見てると何か安らいだな。上杉はペーターとハイジみたいな感じ
だって言ってたけど(笑)
●やっぱり、自然に触れるのがねえ?
上杉さん:そうっすね。樹海とかにいきたいですね
●だからね、やめてっちゅーの、帰ってこれなくなるからさあ(笑)
二人:ぎゃははははは
上杉さん:いや、森林浴とかね、そういうヤツ(笑)
●しかし、これは個人的に安らぎの定義というものを聞いた方がいいなあ
柴崎さん:何も考えない状態かなあ
●無心?
柴崎さん:そう無心
上杉さん:俺はトランスしてるときかな?フーターズとか聴いてていろんな昔の映像とか
浮かんできたりとか
●ちょっと現実から意識が分離してる状態の時ですね
柴崎さん:安らぎというよりも世の中からその時間だけ自分がいなくなっちゃってるみたいな
●でも、たぶん、音楽を作ってる時もしんどいけど安らぎを求めてるんでしょうね
その先にある
柴崎さん:無心になってるもんね。音楽作ってる時は
上杉さん:たぶんそれがなかったら「晴れた終わり」はできてないですからね、うん
●っていうか、安らぎの定義もそうですけど、何が信じられるものがあると安らぐと思いません?
柴崎さん:そうですね。いつも不安だもの。自分を映す鏡が欲しいというか、何か、いつも不安で
●僕ね、ある時、いつから疑うってことを覚えたんだろうって自分で思ったことがあるんですよ
それがあるから、いつまで経っても安心できねーねんだと思ってだからこれを信じるって
決めたら、もう絶対どこまでも信じて疑わないって決めたんですよ。そうすると少し楽に
なりましたけどね
柴崎さん:ああ、ああ、うんうん。なかなかできないんですよねえ。それが
●あの、例えば、好きな人と一緒にいると安らぐとかそういうのはないんですか?
上杉さん:・・・・あんまり
●ええっ?むかつくとか?(笑)
上杉さん:あはははは、いや、ムカツキはしませんけど
●ムカついてたらそんなもん好きな人じゃないっつの(笑)あと、動物とかいたら安らぐとか。
上杉さん:ああ、いますけどね、ハムスターが。かわいいんですけどね。(檻から)出してくれって
言ってくるときもあるんだけど、出すとどこか行っちゃうから(笑)
●そうだなあ。もっと、動物をたくさん集めて動物王国にしたほうがいいと思います。僕は。はい
上杉さん:あはははは、そうなんですよ。結構、ムツゴロウ一家みたいんなんですけどね(笑)
柴崎さん:そうそう知らない間にいろんなものがたくさん増えてるらしいんですけどね(笑)
上杉さん:いや水槽が6本ぐらいあって、部屋中水槽なんですけどね
●熱帯魚ですか?
上杉さん:熱帯魚とかですね。でも、忙しいと6本もあると大変で、世話をするのが。1本にまとめて減らすと
か考えてるんですけどね
●ああ、でも、熱帯魚とか話しかけたりする感じでしょ?もっと、ハムスターもそうだけど、猫とか犬とか
こう、触れ合えるものの方がいいんじゃないっすか?
柴崎さん:猫とか犬とかもいいんだけど、苦い思い出があるから苦いというか、無責任というかね
上杉さん:ああ、山に帰したんでしょ?
●山に帰してあげたっていうと聞こえはいいけどねえ?
二人:あはははははは
柴崎さん:だから、一人暮らしだとちょっと飼えないなあって感じですよね。あの公園いくとかいろんな
お家のペットとかが集まってて飼ってる人とか動物同士の交流があるんですよ。それを、ひとりで見てると楽しい
●凄く楽しそうだけど、何か暗いなあ(笑)あと、子供とか見てると安らぐとか
上杉さん:公園とかにいればそうですね
柴崎さん:屈託のない人間を見ると安らぎますね
●この前、僕の友達が犬を飼ってて、そこにお母さんと小さな女の子が通りかかって、”かわいい、触っても
いい?”って聞いたんですって。それで、何か優しい気持ちになったと言ってましたけど、そういう種類の
ものですよね。その屈託のなさっていうのは
柴崎さん:そうです。そうです。何か、こうコンプレックスがない状態というか
●ああ、真っ白な状態ですよね
柴崎さん:うん、そういう人とか
●でも、真っ白な人って真っ白だから自分がそうだっていうのがわからないし、知らないんですよね
柴崎さん:何だろう?悪いように考えないところっていうか、屈託のないっていうのは
●ああ、いい意味で能天気な人とか、思いっきりポジティブな人でいいようにしか取らない人とか
柴崎さん:自分が考えてることがアホらしくくなるようなその人を見るとね、そういう感じ
上杉さん:んー、安らげる話の方がいっぱいあるんだけどなあ(笑)
●それ、話し出したら何時間あっても足りないと思うのよね(笑)
上杉さん:風呂話なんですけど、まあ、さっき言ったこともそうなんですけど。鼻歌とか歌ったりするじゃない
ですか。で、風呂だから天然エコーがかかってるじゃないですか、エコーがかかってるとピッチわかりにく
いし。だから、鼻歌でもピッチが気になって歌い直しちゃったりするから(笑)
●さすが、ヴォーカリストだけど、風呂の鼻歌でピッチ気にして歌いなす人って俺、
初めて聞いたよ(笑)
二人:ぎゃはははははは
●あの一日の中ではさっき言ったように寝る時が一番リラックスしてるわけっすか?
上杉さん:いや、寝る前ですね。ふとんの中にはいっちゃうともうダメだから、入るまでですね
あとは寝るだけって状態ですね。
●というと、朝起きたときに一番ムカつくタイプですね。
上杉さん:あ、今日も(事務所から)今から行くからって電話があって、”もう来なくていいから!”って(笑)
●それは酷い!(笑)
上杉さん:あ、さっき言ってた大島で撮影して帰ってきたら、なんとも言えない安らぎというか、恍惚感
というか達成感みたいなものがありましたね。大島にいくのって小さな飛行機だったっし、果たして無事に
帰って来れるのかとか思ってましたし。あと、一日中陽射しに当たってることって最近ないじゃないですか
●いや、普通の人はあたってるんですけどね。
二人:あははははははは
上杉さん:ははは、いや、大島だから、遮るものも何もないんですね。そういうのもあったし、
まあ、無事に帰って来れたし、安らぎました(笑)
●でも、何か達成した後って安らぎって来ますよね。
柴崎さん:うん、1回疲れた後とかね
上杉さん:(撮影で)早朝4時からダッシュで走らされましたからねえ。部活かと思いましたよ(笑)
水かけられるし、もう(笑)
●んー、しかし、こういう話をずっとしてて、安らげてます?(笑)
上杉さん:そうっすねえ(笑)サザエさん観てるときとか
●ほのぼの系ですねえ
上杉さん:そうそう、そうですねえ
●でも、取材って他でもたくさんしてますよね。こんな感じでいいのかなあ(笑)
上杉さん:いや、もう、こんな二人ですから
柴崎さん:今日はかなりイケてるんじゃないかなあ(笑)
●えっ?今日は飛ばしてるんですか(笑)
上杉さん:うん、結構テンション高い!(笑)ところで安らげるCDの話なんかどうです?
●あ、いいじゃないですかそれ。何故取材してる側にそんないいことを提案されてるんだ、俺は(笑)
上杉さん:あの、「ディスモータルコイル」っていうのがあるんですけど、結構、前にヤツなんですけどね
●どんな感じなんですか、それ?
上杉さん:”ヒウ~ッ”とか、効果音が入ってて、あとストリングスとかも。ちょっと恐いんですけどね(笑)
●そ、そんなもん読者がもし、買ったらリラックスどころじゃないじゃないですか(笑)
柴崎さん:あ、あれいいんじゃない?のっこの
上杉さん:”わすれな草”?好きだったんですけどねえ
柴崎さん:アコースティックギターと歌だけみたいな
●あ、それ聴いたことないんですよ。こんな仕事してるのに最低のヤツですよねえ、俺って
二人:あははははははははは
●でも、察するにシンプルでいい曲なんだろうなとは感じます
上杉さん:そうですね。売れたかどうかはよく分かんないんですけど。でも・・・・いい曲って
あんまり売れないんですよね(笑)
●アチャーッ!僕もね、いい曲だよねえって取材で言うと結構・・・これが絶対売れないんですよお(笑)
柴崎さん:あはははははは
上杉さん:ん・・・・・そうかあ、ん・・・・・(笑)
●だから、そのジンクスをひっくり返したいんですよ
柴崎さん:今度の僕らの曲は全然良くないですもんね(笑)
●いやだからそっちにひっくり返すっつーことじゃなくてですねえ(笑)
上杉さん:あの、全然関係ないですけど、いつかの取材のときに犬をプロデュースしたいって
言ってたでしょ?(確かに誌面には載らなかったかも知れないですけど半分マジで言ってました:笑)
今度ね、”ロシナンテ”っていう歌うロバがデビューするらしいんですよ、これが
●あの・・・あのですね、ひょっとしてそれは、”クソーやられた!”と思ってるわけなんですかあ?
上杉さん:ん・・・・ちょっと悔しいっす!(キッパリ)
二人:ぎゃはははははははは