こんにちは。今回はちょっと違う趣旨の記事です。
予備知識:トキポナとは?
トキポナとは、カナダの言語学者ソニア・ラング氏が考案した、「シンプル・イズ・ベスト」をコンセプトとした人工言語です。単語の数が全140語弱と非常に少なく、いかに単純な語彙や文法で意思疎通ができるか考えさせるパズルのような言語です。
発音も日本語を単純にした感じです。母音は「あいうえお」だけ、子音は全8個、子音の連続は日本語にもある「ん」で始まるものだけ。
- 母音:a, e, i, o, u
- 子音:k, s, t, n, p, m, j (や), l (ら), w
- 音節構造:(C)V(n)
- 音節 wu, wo, ji, ti は禁止
- nのすぐ後にn, mは禁止
予備知識:日本語点字のしくみ
日本語点字とは、その名の通り日本語を表記するための点字です。国際的な点字と違って、1マスで1つのカナを表します(拗音、濁音、半濁音は2マス必要ですが)。
点字1マスは、2行3段の6つの点でできています。左上から左下に123と、右上から右下に456と番号が付けられています。盛り上がっている点と盛り上がっていない点で文字の種類を表します。6つの点がある・ないの2パターンあるので、スペースも含めて2⁶=64種類の符号が表せます。
① ④
② ⑤
③ ⑥
ヤ行とワ行以外は、行を表す点3個と段を表す点3個に分けられます。「アイウエオ」は、国際英語点字で点1・2・4しか使わない文字 a b c f i に割り当てられています。
- ア:1
- イ:12
- ウ:14
- エ:124
- オ:24
他の段は点3・5・6の組み合わせで表されます。
- ア行:無し
- カ行:6「噛む」
- サ行:56「サゴロウ」
- タ行:35「タミ子」
- ナ行:3「波」
- ハ行:36「挟む」
- マ行:356「マサゴロウ」
- ラ行:5「ラッコ」
- ア1→ワ3
- イ12→ヰ23
- エ124→ヱ235
- オ24→ヲ35
- ア1→ヤ34
- ウ14→ユ245
- オ24→ヨ345
- ン:356
トキポナ点字の提案
トキポナは普通はラテン文字か表意文字で表記されますが、このトキポナ用点字表記法では日本語点字のように1音節1マスで表します。
母音を表す形は日本語と共通です。
- a: 1
- e: 1 2 4
- i: 1 2
- o: 2 4
- u: 1 4
- 子音なし: 点なし
- k (カ行): 6
- l (ラ行): 5
- m (マ行): 3, 5, 6
- n (ナ行): 3
- p (ハ行): 3, 6
- s (サ行): 5, 6
- t (タ行): 3, 5
- a: 1 → wa: 3
- e: 1, 2, 4 → we: 2, 3, 5
- i: 1, 2 → wi: 2, 3
- a: 1 → ja: 3, 4
- o: 2, 4 → jo: 3, 4, 5
- u: 1, 4 → ju: 3, 4, 6
- je: 1, 2, 3, 5
- -n: 3, 5, 6
- jan Sonja → ⠌⠴⠀⠒⠺⠴⠌ (やん ーそんや)
- jan Kekan San → ⠌⠴⠀⠒⠫⠡⠴⠒⠱⠴(やん ーけかんーさん)