Musician's Musician
上杉さん:メタリカを知ったのは中学の頃。初めて味わったヘヴィネスというか。その当時、
わりとメタリカと似た音楽性を持つバンドって多かったんですよ。例えば、メガデスとかスレイヤーとか。
ただ、それらの中でメタリカは下品な感じがしなかったんですよね。どこか気高い感じがしたんです
彼の周囲もメタリカには燃えた
上杉さん:とにかくみんなでメタリカを聴いては盛り上がってました。
学校にラジカセを持ってかけてたんですよ。すごく楽しかった。
それが、ぼくの初めての洋楽体験でもありますね。ロック体験といってもいい
メタリカから始まった彼のロック体験は自然、ヘヴィなもの、ハードなものに魅かれるように
なった
上杉さん:ジューダスブリースト、ハノイロックス、ガンズ・アンド・ローゼズ・・・
ハードなサウンドにハイトーンなヴォーカルという組み合わせのバンドが好きになりましたね
それは、彼自身のその後も変えた。彼にヴォーカリストへの道を進ませたのはこの時の
音楽体験だ。
上杉さん:友達のバンドの助っ人っていう形で音楽を始めたのもこの頃
そしてこのバンド体験が、彼の音楽に対する嗜好の幅を広げてもいる。
上杉さん:ハード一辺倒じゃなくて、ロックン・ロールそのものが持つ気持ちよさってものに
気づいて、それからはいろんなロックを聴くようになったんです。
ところで、彼はメタリカのアルバムではバンド名のアルバム「メタリカ」を一番に推している。
上杉さん:この作品の前までのメタリカの音楽は、歌、ヴォーカルは単にサウンドの一部分的な
とことがあったと思うんです。それがこのアルバムでは”歌も聴かせる”バンドになっている。
このアルバムって、歌とサウンドの比重がすごくバランスが取れてるアルバムだと思います
この言葉通り、上杉昇は「何か伝えたいものをもってるバンド」「主張のあるアーティスト」
が好きだ。
上杉さん:ぼくはやっぱりヴォーカリストに目がいっちゃうんですけど、自分を重ねて
見ることができるようなアーティスト、あるいは逆にぼくにないものを持っているアーティストに
強く魅かれますね
たとえば、ブラインドメロン
上杉さん:ブラインドメロンのアルバムで最近一番良く聴くのは「ニコ」が好きなんですけど
彼らはすごくいろんなものに影響を受けているバンドだと思う。
とくに70年代の音楽に強く影響を受けていて、ぼくらの世代からすると凄く新鮮なんですよ
あと、ヴォーカル、詞にもちゃんとした世界観が感じられる
そしてニルヴァーナ、そのヴォーカリストのカートコヴァーンからは影響以上のものを受け取った
上杉さん:ロックがファッションだけのものになっちゃってた時代に、ニルヴァーナがああいう重い
サウンドで出てきたときには驚きだった。いや、サウンドがヘヴィさが印象的だったんです。
カートコヴァーンのアグレッシブ攻撃的な面と、その対極にある繊細さ。彼の考え、価値観に
大きな影響を受けた。その頃、ぼくはWANDSをやってたんですけど、それはプロデューサーの
用意してくれた枠の中での活動だった。一人のヴォーカリストとして”このままでいいんだろうか”
って考えはじめる直接的なきっかけとなったのがカートコヴァーン。もっと自分のやりたい音楽を
やらなきゃいけないと思って、WANDSをやめ、al.ni.coを始めた。そういった意味では、彼らはとても
大きな存在なんです。