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上杉昇さんUnofficialブログ ~Fragmento del alma~ 

自分にとって斬新なものを演りたいんです

1998年4月 ARENA37℃


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WANDSのオリジナルメンバーだったヴォーカルの上杉昇とギタリストの柴崎浩が、約5年もの間
在籍してきたWANDSを脱退したのが96年6月のことだった。あれから、1年半、再び上杉昇と
柴崎浩は手を組み、al.ni.cをスタートさせた。3月21日に発売される1stマキシシングル
「TOY$!」の中には、そんな二人が(正確には上杉昇が)身体の奥底から、導きだした真実が詰め込まれている

●まずはWANDS脱退の経緯から、al.ni.co結成までの流れを教えて下さい。

上杉さん:WANDSは元プロデューサーによって集められ、スタートしたバンドなんです。
その中で、表現してる僕らもまた、プロデューサーに与えられた枠があり、その与えられた
枠の中で、どれだけ自分達を表現しきれるかということで勝負してきたんです。
実際、作品を出す毎に自分達なりに表現の枠を徐々に広げてはいたんですが、気がついた時には

自分の表現したい音楽性とファンの人達が持ったり求めてるイメージとの間に大きな歪みが出来て
いたんです。確かに、そのまま活動していても、今演ってるような音楽を演れてたかもしれないんですけど
WANDSとしての音楽性を大きく変えて変えていくことが、WANDSにとっても自分達にとっても
プラスになるとは思えなかった。よく継続が全てと言うけど、続けていくことで(イメージや想いが)
壊れてしまうのなら、そのままWANDSは、自分達の中では封印し、新たな方向へいくべきだと
思ったからこそ、バンドを脱退し、al.ni.coを結成したんです

柴崎さん:僕自身は、WANDSの中で上杉が音楽的な方向性を変えていくのなら、僕自身も彼と一緒に
このバンドの枠も音楽性も拡大していこうと最初は思ってたんです。けど、彼が「バンドを辞める」と
言い出した時点で、僕自身もこのままWANDSを引き続き演るという気持ちになれなかった。
また、新たに違うことを演るにはいい機会だとも思い、一緒にやめたんです。

それから、いろんな人達の制作を行うと同時に上杉のデモ制作も手伝ってくうちに、2人で演って
できる音楽のユニークさや、一緒に演ってく中で同じ価値観うぃ見いだせたことから、自分が今後進んでいこう
と思ってた音楽的な理想像とは違うんだけど、al.ni.coに斬新さを感じて再び一緒に演るというか、彼を
手伝っていこうと思ったんです。

●1Stマキシシングル「TOY$!」を聴いて最初に感じたのが、上杉さんの声量あふれるワイルドな声を
存分に活かした、グランジでオルタナティブ、かつハードなロック・サウンドなんです。
より明確に言うならば、70年代ハードロックと90年代オルタナティブロックの橋渡しをしたような
音楽をがツーンとぶつけてきたなって事だったんですよ。

上杉さん:al.ni.coを始めるに当たって最初に思ったのが、自分にとって新しく斬新なものを演りたい
という事だったんです。ただしいきなり新しい事を演るよりも自分の根っこを確認するというか、
自分の音楽的な土台としてあるものをまずは形にしようと思い、最初に自分のルーツを踏まえた楽曲
を出してきたのは確かです。ただ、この楽曲を持ってきたことで、制約という枠から逃れ、
ロック畑にもどって好き勝手に演ってると捉えられるのだけは、絶対に嫌なんです。今でも
僕らは、聴いてくれる人達が居るという状況を踏まえた上で、自分自身が演ってて最高と
思える音楽を発表することが、物を作る者としては、一番の誠意だと思って演ってますから

●権力やお金のオモチャになんかなりたくないぜって言う「TOY$!」の歌詞がまた、ストレートに
ガツ~ンと胸に響いてくるんですよね。

上杉さん:今回の詞に関しては、思ってることをありのままに書いてます。そんな思ってないのに
「元気出していこうぜ、ベイビー!」なんて詞は書きたくないですから。

●そんな二人にとって、この「TOY$!」はどんな意味を持った作品になったと思いますか?

上杉さん:愛・・・ですかね(笑)と言うか、まだこの作品はal.ni.coにとっては
目次程度しかないんです。さっきも言ったように、今回は聴いてくれる人たちに
今後の方向性を誤解されたくないという意味でも(いつでももどってこれる)根っことして
ある部分を、まずは見せておきたかった。その部分を見せない段階から目先の新しいことだけを
演ってると、聴いてる側まで、何を表現したいのか解らなくなりますからね。そういう面では
上手く自分達の色を出せた作品になったと思います。

柴崎さん:確かに、極めてルーツ的なと言うか、根っこの部分を形にした感じはあります。ただ、
これからどんどん音的に裏切りまくっちゃうような予感も、同時に感じてますけどね。

上杉さん:al.ni.coはつかみどころがないと言うか、自分たちでもどう変化してくかわかりませんから。
ただし、大前提として、自分にとってのロックを演るという枠にだけは、絶対にこだわっていきます。



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