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あ、当たった。


と思ってビックリしていたら、ロシア人兵士が双眼鏡を覗いたまま「ハラショー」って言っていました。


「出た。生ハラショー。」と思っていたら、通訳が「凄いと言ってます。」


まあ、それは通訳してもらわなくても大体分かる。



しかし、考えてみればスコープがそもそも左横に付いているんだから、その分だけ左を狙う必要があるのかなと思いましたね。


銃身とスコープが平行ならそういうことになるけど、通訳が何か端折って説明してしまっているのかもしれません。



それにしても、もの凄い命中精度です。


今日初めてライフルを撃った素人が、100メートル先の標的に命中させることが出来るんですからね。



そして、一緒に行った元自衛隊のサマナがビックリしたように言っていたことがあります。


このサマナはライフルの射撃大会での優勝経験があるということでしたが、自衛隊ってそんなに射撃大会たくさんやってるのかと思えるほど、オウムには優勝経験者が何人もいました。


そのうちの一人ということですが、「R師、これ凄いです。」というので、「何が凄いの?」と聞くと。


「狙ったところに当たるんです。」



何を言ってるんだ?って感じですが、どうやら自衛隊で使っていたライフルとは命中精度がまるで違うということでした。


これはどう解釈すればいいんでしょうかねえ。



例えば、AK 47とAK 74の違いのようなものなのか?


自衛隊とロシア軍の違いなのか?


競技用と実戦用の違いなのか?


今となっては分かりませんね。



まあ、自衛隊は救助隊なので、ライフルは必要ないかなと思いますけどね。

スコープを覗いたまま不思議な気がしていました。


拳銃だと照準が合っているのかどうか、素人では判断が難しい。


しかし、ライフルならスコープの中心を合わせるだけなので、照準が合っていないということは無いはず。


では、なぜ外れたのか?



ロシア人兵士の方を見ると、覗いていた双眼鏡を下ろしながら何か言っていました。


それを通訳が訳してくれたところによると、


「この風だと20センチずれる。20センチ左を狙え。」


ということでした。



なるほどね。


弾丸のスピードがあまりにも速いために、もろに空気抵抗を受けてしまってこの距離だとそのぐらいずれてしまうのか。


100メートル先の20センチがどのくらいかは分からないが、旗の長さを20センチとすれば旗の中心から旗ひとつ分左を狙えばいいことになる。



これも不思議な気がしましたね。


旗の中心から20センチ左ということは、旗の外側10センチのところであり、そこには何もありません。



まあ、本職の言っていることだからな、と思いながら狙いを定めて引き金を引くと、引くと同時に一瞬で赤い旗が視界から消えました。

腹ばいになってスコープを覗き込んでビックリしましたね。


直ぐ目の前にあるのかと思えるほどはっきり見えました。


手を伸ばせば触れそうな感じです。



拳銃の時と違って照準を合わせるのは簡単でしたね。


縦横に細い線が入っているので、その中心を合わせるだけです。


棒の先に赤い三角形の旗がたなびいていました。


左から右に向かって風が吹いています。



照準を合わせて引き金を引いた時にまたビックリしましたね。


拳銃の時にも思ったんだけど、ライフルもまた軽いんですよね。


拳銃だとパン、パンと言う感じの音だけど、ライフルはパシュ、パシュって言う感じだったように思います。



テレビでよく中東の映像が流れたりするときにライフルを撃つシーンがあったりするんですが、あれはおそらくAK 47なのではないかという気がしますが、この時僕が撃ったライフルはAK 74だったのではないかなという気がします。


とても反動が小さく、扱いやすかったですからね。


狙いは外れ、後ろで砂埃が上がったように見えました。


若干の反動はあるのか、銃口が少し上へ向きました。



拳銃だとこの辺の判断が難しいですが、ライフルだとスコープの照準があるので簡単に判断が出来るのがいいですね。

AKB 48というのを見始めの頃てっきりライフルだとばかり思っていたものだから、なんか毎日の様に騒いでいるけど随分と物騒な世の中になったもんだなと思っていましたね。(笑)


しかし、しばらくすると7じゃなくて8だし、AKじゃなくてAKBだってことに気づきました。


それでも最初は、あーかーべーよんじゅうはちって読んでましたね。


オウム関係者でそういう人が結構いると思います。




で、拳銃の次の日だかにライフルの実射をやったように思います。


モスクワに滞在している間はほとんど晴れていたんですが、その日に限って雪が降っていました。


ぬかるんだ地面に腹ばいになって撃つわけですが、日常生活では有り得ない状況ですね。



しかし、考えてみればロシアの軍隊が実際に使っている兵器なんですよねえ。


戦争になったら雪に濡れるのが嫌だとか、泥で服が汚れるのが嫌だとか言っていたら、真っ先に死ぬことになるでしょうからね。


ロシア人の兵士達も我々に特に気を使う様子も無く、どうぞ撃ってくれっていう感じでした。



100メートル向こうに旗が立っているということでしたが、そう言われればあそこに何かあるなぐらいの感覚です。


拳銃のときは10メートル先の的だったので直ぐ目の前にある感覚ですが、100メートル先だと随分遠いなという感覚でした。

銃を持っていってしまえば誤って撃たれるという事故を防ぐことが出来るので、なるほどなあと思ってみていましたが、手順を決めたマニュアルか何かあるんでしょうね。


それにしても慣れた様子で鼻歌でも出てきそうでした。



で、結果はといえば、酷いものでした。


的に全く当たっていません。(笑)


的の中心の黒丸に当たっていないんじゃなくて、一番外側の丸にすら当たっていません。


かろうじて的の外側の四角い部分に2発だけ当たっていました。



まあ、周りを見渡しても似たり寄ったりだったような気がします。


それで後になってですが、テレビで警察庁長官銃撃事件がオウムの犯行だとか言っているのを見たときは、そんな事あるわけ無いだろと思っていましたね。


オウムにはそんな腕のいい奴は誰もいませんからね。



地下鉄サリン事件の実行犯はロシアツアーの参加者の中にいるわけだから、警察庁長官銃撃事件がオウムの犯行であるとするなら、同じようにロシアツアーの参加者の中に犯人がいなければならない。


しかし、該当する人物がいないのだから、長官銃撃はオウムの犯行ではない。


そういうことになります。



それにしても、この銃撃犯は恐ろしいほどの腕前ですね。


左手を壁に押し当てて親指を横に伸ばし、その上に右手を乗せる。


そうすることで自分は建物の陰に身を隠し、正確に照準を合わせる。


こんな暗殺のためだけに特化したような技術なんて、オウムの人間が知るはずも無いですからね。