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泰男にいさんがダメだったら次は広瀬で申し込もうと思っていたのだが、死刑囚とは全員面会できないことが判明した。


なので、当初の計画通り、面会は次の段階へと進む。



先ほどと同様に、面会申込書に「平田 信」と書いて窓口へと持っていく。


これまた前回と同様に、「はい。」と言って受理される。


ここまではいいんだよなあ。


問題はここから先。




待つこと暫し。


「もとあーるさん。」


と呼ばれる。



あれ?


今度はあさっての方角からじゃなくて、窓口からだったような。


急いで窓口へと向かうと、なんと驚くべし!


窓口のお兄さんは何やら薄い緑色っぽい紙切れを手に持っているではないかいな。



「146番、8階です。」


その言葉を聞いて、呆然としてしまったのでありました。(笑)

面会の受付とは逆方向、廊下の反対側の突き当たりに差し入れ・宅下げの受付窓口がある。


右側が現金の窓口、それ以外の差し入れが真ん中の窓口だ。


現金だけが別扱いになっているが、それは受付においてある用紙も同じ。


現金だけが赤い用紙、それ以外が白い用紙。



その赤い用紙に、自分の住所・氏名を記入する。


これが中にいる死刑囚に伝えられ、御礼の手紙が来るということになる。


死刑囚の名前を記入する欄の他にも、死刑囚の生年月日や年齢を記入する欄がある。


押印が必要なのだが、印鑑を持ってきていなかったので、この三つを無視して提出することにした。



赤い用紙とお金を持って窓口へ行くと、ここも面会の受付窓口と同じくアクリル板で覆われている。


そのアクリル板の下からやり取りをするのだが、長方形の箱みたいになっているのを見て、思わず羊たちの沈黙を連想してしまった。(笑)



中にいる女性から「お金は後で結構です。先に領収書作ります。」


と言われ、用紙を差し出すと、「印鑑をお持ちですか?」と聞かれたので、「持っていません。」と答える。


「じゃあ、拇印をお願いします。」と言われたので、念のため「どの指ですか?」と聞くと「右手の人差し指で。」という答えが返ってきた。


「出来たらお呼びしますので、お待ちください。」と言われ待つことに。



程なくして、現金と引き換えに領収書を受け取った。


特に身分証明書の提示を求められることもなく、無事終了した。


正直、あっけない。


実にあっけない。



この現金の差し入れというやつは、東京拘置所に来さえすれば誰にでも出来る。


それは中にいる死刑囚の誰にでもであり、外にいるサマナ、オウマー、一般の人の誰にでもである。


分かってしまえば簡単なことだ。


しかも、身分証を提示しなくてもいいということは、三文判さえあれば他人の代わりに差し入れが可能だということになる。



死刑囚から手紙が来るという保証はない。


しかし、僕の知る限り、オウムの死刑囚たちは礼儀正しい大人である。


そしてそれが、遠くからやって来てくれた人であるのなら、なおさらだろう。



それともうひとつ。


泰男にいさんの手紙にはこうある。


「ご厚意ありがとうございます。」


に続いて、


「とても助かります。」


この「とても助かる金額」というのもポイントになるのだと思う。



人生は短い。


悔いのない死を迎えるために(笑)、一生に一度ぐらい試してみてもいいのではないだろうか。


神が定めた死刑囚から、人が定めた死刑囚への差し入れは、彼らに届くことは間違いないのだから。

現金と切手だけかあ。


てことは、村上春樹の新作が面白いからといって、アマゾンか何かで送っても本人には届かないって事か。


まあ、拘置所の中がどうなっているのかは分からんよなあ。


それを語れるのは死刑囚だけだからなあ。



しかし、現金と切手というのは不思議な気がする。


現金というのは分かる、なんたってお金は万能なのだから。


小菅の沙汰も金次第って事だろう。(笑)



しかし、切手っていうのは何だろう?


外部との手紙のやり取りに必要だというのは分かる。

しかし、それは中では買えないのだろうか?


わざわざ切手を単品で差し入れするということは、お金があっても切手を買えない状況にあるということなのだろうか?



それと、果たして何円切手が必要なのだろうか?


当然のことだが、葉書と封書では料金が違う。


どっちが必要なのかは本人に聞いてみるしかないが、本人とは連絡が取れない。


おまけに消費増税で郵便料金も値上がりしている。


2円切手100枚とかでいいんだろうか?



などと色々考えてみても、結局は本人に確認が取れないことなので、現金で行くことにした。

で、入ってきた時に通った出入り口の前を通過して、差し入れの窓口へと向かう。



ここで不思議なことを発見。


自動販売機のドリンクが安い。(笑)


ひとつひとつを比較して確認したわけではないので大雑把に見てということなんだけど、ペットボトルの飲料が100円、缶入りの飲料が80円だった。



これはいったいどういうことなのだろうか?


拘置所の敷地内は国家権力が発動されて、自販機飲料が安くなってしまっているのであろうか?


もしかして、拘置所の近所に住んでいる人たちは、いつもここに買いに来ているのであろうか?



などとくだらない疑問が次々に浮かんできたが、おっと、いかん。


こんなことをしている場合ではないのであった。(笑)

自分の名前が呼ばれるのを待っている人たちが、次々に呼び出されていく。


なかなか順調ですよ。


もし、このまま面会できたら凄いことだよなあ、そろそろ順番からいって僕の名前が呼ばれる頃だなと思っていると。



「もとあーるさん。」


と呼ぶ声がする。


あれ?


受付窓口じゃなくて、あさっての方向から呼ばれたような気がするなと思って、辺りを見回すと。



廊下のちょっと奥の方の横手のドアから、ロマンスグレイのおじ様が出てきていた。


手には僕が書いた面会申込書を持っている。


もうすでに嫌な予感がする。(笑)



重ねて、「もとあーるさん?」と聞いてくるので、「はい。」と答えると、


「ちょっとこちらへ。」と言われて、廊下の陰になっているところへ連れて行かれた。


面会申込書の小池 泰男と書かれているところを指差しながら、


おじ様「この方、死刑の確定判決でてますよね?」


元R師「はい、そうですね。」


おじ様「確定判決が出てしまうと、面会も手紙のやりとりも出来ません。」


元R師「そうなんですか。」


「前にこちらに電話した時には、手紙は本人が受け取り拒否をすれば返却されるけど、返却されない場合は本人に渡されると聞いたんですが。」


おじ様「いえ、そういうことはありません。全てこちらでの預かりになります。」



おいおい、それはダメでしょう。


預かったんなら預かったで、連絡くれよ。



元R師「ということは、死刑判決が確定してしまうと、絶対に本人には連絡が取れないということですか?」


おじ様「いえ、そういうわけではありません。」


「御本人から申請があり、こちらで許可した場合は可能になります。」


元R師「その本人からの申請というのはどうすればいいんですか?」


おじ様「御本人に連絡を取っていただく必要があります。」



見事な思考ルーチンだ。


完全に閉じてしまっている。


どこにも付け入る隙がない。(笑)



元R師「では、絶対に何も接触は出来ないということですか?」


おじ様「差し入れならできます。」


「死刑確定後は現金と切手のみになりますが。」



なるほどね、そういうことか。

とりあえず、泰男にいさんからの手紙を紹介しておこう。



葉書(表)

突っ込みどころ満載ですな。(笑)



青い色鉛筆って、なんでやねん?


切手はクマのぷーさん。


まあ、可愛らしい。


林になってますけど、小池じゃないんかい!


ええんかい、林で?


住所の最後のAが光ってます。




葉書(裏)

可愛らしい動物の絵葉書です。


表は青だったけど、裏は赤の色鉛筆。


yasuがお茶飲んでます。(笑)


何故か一ヶ所だけ、赤のボールペンで「感謝」と書いてある。


いたるところ泰男にいさんの感性が溢れております。


右下の青い二重丸は、何かのチェックなのだろうか?



ふと思ったんだけど、これオークションに出したらいくらの値が付くんだろう?