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マハラジの本は世界には数冊あるらしいのだが、日本ではこれが2冊めとなる。

 

翻訳者が違うために前作とは全く違った印象になっている。

 

マラティー語から英語への訳者も違うし、英語から日本語への訳者も違う。

 

2重にフィルターがかかっているために、本当に同じ人間が話した事なのかと思ってしまうほどだ。

 

 

それともうひとつは、前作が初期の頃なのに対してこちらは死が差し迫った頃だという違いもある。

 

その特徴は、前作は現世的な質問が多かったが、こちらは純粋に解脱についてのみ語っているところにある。

 

そのため、その分だけというか、それ以上に難しい内容になっている。

 

まったく、こんな難しい本をいったい誰が必要としているというのだろうか。(笑)

 

 

それにしても、難解と言うのとは別の意味不明な部分が多々ある。

 

それは、当時のインド独自の文化や慣習に基づいた表現の部分である。

 

当然それらは現代の日本人には無縁のものだ。

 

どうしても国や言語による壁は存在し、真理の理解を阻むものとなっている。

サティアン内部を通って正面玄関、つまり総本部道場から見たら裏口ということになるが、からドアを開けて外へ出る。

 

そこから歩いて真っ直ぐに10メートルほど、板囲いの中には予想を超えるものが置いてあった。

 

 

最初はそれが何なのかが分からなかった。

 

2メートルを超える高さがある球状の面を持った巨大な物体。

 

上部に凹凸はなく、端から端まで水平のままだ。

 

長さは20メートルほどあるだろうか。

 

奥行きは5メートルほど。

 

表面の材質はゴムかビニールのように見える。

 

明るい色を使ったカラフルなデザイン。

 

 

端っこに簡易式の階段があったので登って見渡してみると、ようやくそれが何なのかが分かった。

 

それはプールだった。

 

空気を入れて膨らませるタイプのものだが、家庭用のものとはまるっきりサイズが違う。

 

水の深さは大人の首ぐらいまで、センターラインで二つのレーンに分けられている。

 

 

いったいこんな物どうしたんだろうと思っていたら、遠藤が「明日取りに来るから折りたたんで置いておいて。」と言った。

 

そして、「ちゃんと折り畳まないと違約金が23万だから。」と付け加えた。

 

それだけ言って帰りかけたが、ついでのように「プールの中の髪の毛は好きにしていいけど、ドゥルガーも泳いでいたから誰のか分かんないよ。」と言って去っていった。

 

 

いらんわー!

 

ドゥルガーの御宝髪なんかいらんわー!

 

 

この大きさの物体をひとりで折り畳むのか。

 

さ~て、どうする。