長男殺害容疑の元農水次官のニュースを見て思った。
オウムと同じなんだよなあ。
将来悪業を積む魂に、その悪業を積まさせないためにポアする。
これがヴァジラヤーナでなければ何だというのだろうか?
もしかすると日本人の思考パターンには、心の奥底ではヴァジラヤーナを容認する部分があるのかもしれない。
そして、その日本人としてのベースの部分を麻原に利用され、地下鉄サリン事件の決め手になってしまったのかもしれない。
この本は手記の形でそのまま載せられているために、同じ内容が何度も繰り返されてまとまりがない。
なのだが、ボツリヌスプラント関連の資料は大変充実している。
これは、世界でも類を見ない一級品の資料であると思う。
中川といい広瀬といい、頭のいい人間はやはり違うなという印象だ。
ただ、ところどころに、ん?と思う箇所がいくつかある。
これはサリン製造と違い、ボツリヌスには僕も直接関わっているために、その矛盾する点が見えてしまうからである。
まあ、この件については次の記事でおいおい書いていこうかと思う。
さて、この本には登場していない元Rはどこにいるのか。
225ページの図1 ボツリヌス・トキシン散布計画の組織図の中から探していただきたい。
ま、興味のない人にはどうでもいいことだけどね。(笑)
う~む、読み進めていくと、広瀬は最初から狂信者とでもいうべき心理状態に陥っているように思える。
暗示にかかりやすいタイプなのだろうか?
自分とはかなり違う、そう感じる。
というよりも、この広瀬のようにこれほど狂信的な思いで出家した信者の方が数が少ないのではないだろうか。
これが広瀬のような優秀な人材でなかったら、ほぼ魔境認定されていそうだ。
カルト対策についてはよくまとめられていると思う。
大学生の皆さんにとっては役に立つものなのだろう。
それはともかく、とにかく広瀬の修行に対する資質のなさが目について仕方がない。
広瀬には、狂信以外に何もなかったのだろうか?
ヨガの行法の説明にしても、クンダリニーヨーガの一部についてしか語っていない。
ラージャヨーガやジュニアーナヨーガだけでなく、バクティーヨーガやジャパヨーガについても何も知らずに盲信していたということなのだろうか?
狂信と暗示だけ、広瀬の出家生活はそれだけだったのかもしれない。
それと、麻原に対する依存度が高い。
グルというものは帰依する対象ではあるが依存する対象ではない。
その強烈な依存が広瀬に様々な体験をもたらしているようだ。
現世と関わることで様々にエネルギーに影響を受けるのは確かだが、それは自分の修行によって解決できるものであり、麻原に頼る必要はない。
というよりも、自分で解決しなければ修行にならない。
自分でやるべきことを代わりにグルにやってもらうというのなら、それは替え玉受験と同じ事である。
世間ではグルイズムなどという言葉を使うが、ヨーガにはそんな概念はない。
広瀬は強い自己暗示によって、自分から麻原に依存していったのだろう。
あともう一つ、死刑が執行されたエリートたちに共通する条件があるように思う。
それは、特別扱いによる優越感である。
広瀬だけでなく、土谷も中川も、さらに言えば村井も遠藤も、彼らは全て特別扱いされていた。
これは他の大多数のサマナたちにはなかったものである。
この特別扱いによる優越感が、単なるカルトの活動と破壊的なテロの実行との境目になっているように思う。
実は、この特別扱いによる優越感は、現代の日本においても存在している。
それが官僚と呼ばれる人種である。
オウム真理教と日本国家、この2つは、僕の目には構造的には同じに見える。

