機械の身体のままエイトマンは呟く、
「もう、人間である必要はなくなった。」
魔人コズマに自衛隊が応戦している。
しかし、圧倒的な戦力の違いにより、あっというまに自衛隊は殲滅されていく。
それを見ながらエイトマンは心の中で思う。
「お前も、私と同じなのだな。」と、
哀れな怪物、人間達から忌み嫌われ、そして攻撃され続ける。
何のために、何と戦うのか?
もう、守るべきものなど無くしてしまったエイトマンのの胸のうちにあったものは、人間でありながら怪物に変化してしまった者への哀れみだった。
「今、楽にしてやる。」
「お前にだけは見せてやろう。」
「破壊兵器エイトマンの、真の力を。」
勝負は一瞬で付いた。
超高速振動装置。
それは、空間を振動させ、あらゆる物質を原子にまで分解し、虚空へと消し去る。
元々、加速装置とは、この超高速振動装置を使うための補助装置に過ぎなかったのだ。
これがエイトマンの持つ最強の武器であるにもかかわらず、エイトマンはそれを使わずにいた。
なぜなら、使ってしまったら、自分は人間ではなくなってしまうから。
この悲しい物語は、エイトマンから読者へのメッセージで終わりを告げる。
「いずれまた、どこかでお会いすることになるだろう。」
「しかし君は、私を見破ることは出来ない。」
「なぜなら、私は変装の名人だから。」
まあ、エイトマンの続編をシリーズで読みたかったなと思うんだけど、それは叶わぬ夢のまた夢。
図書館で平井 和正作品を借りてこようかな。
なんせ、出家の時に全部捨てたからなあ。(笑)