エキサイトブログ

上杉昇さんUnofficialブログ ~Fragmento del alma~ 

動きだす情熱

1998年2月B-PASS
動きだす情熱_d0335541_06512150.jpg
音楽への不器用なまでにまっすぐな気持ちと、断ち切れない大きな愛情を抱いたまま、2年近くの
長い沈黙を破って、彼らは戻ってきた。
上杉昇と柴崎浩。二人は新たな環境のもとで、al.ni.co(アルニコ)というバンドを結成し、自分たちの
音楽活動を再開する。
まず、ここまでの経緯を順番に整理していくと、今から1年半前、1996年の6月30日をもって
2人はWANDSを脱退している。しかしこれは上杉と柴崎のお互いがそれぞれの理由でバンドを
脱けたのであって(どちらも理由は、WANDSというバンドと自分たちの音楽の方向性のギャップに
あったとは思うが)はじめから2人でバンドを組むために脱けたわけではない。
そして、1年という長い期間、お互いひとりになって、上杉と柴崎それぞれが、自分の形にしたい音楽を

追求し、沈黙を守り続けていたわけだが、その時間はきっと、ひとりのミュージシャンとして自分を
見つめ直すきっかけになり、2人の音楽に向かう気持ちはより純粋なものになっていったに違いない。
そんな中で、これは憶測でしかないけれど、自分の作りたい音楽を形にする上で必要なのはこの純粋な
気持ちと、そして、上杉にとって柴崎であり、柴崎にとっては上杉であることを、2人はあらためて
確信したのだろう。1997年11月、2人はユニットを結成し、再び音楽活動を共にスタートさせる
こととなった。ユニバーサル・ビクターと契約し、バンド名をこのal.ni.coとした2人は、
1998年春、初のマキシシングルのリリースで再びファンの前にその姿を現すことになる。
そのサウンドがWANDS後期に見られたような、グランジ系のロックに流れるのか、よりポップなものになるのか、
その方向性はまだ定かではないが、しかし、なによりも正直で素直な自分たちを表現した、強い意志を
持ったものになること間違いない。

自分たちの音楽をやるために、自分自身に素直であるために、2人は再び歩きだす。そしてそのために
必要だったのが、何よりも誰よりもお互いであったという事実が、今は何よりも嬉しい。
次号に掲載する2人のロングインタビューでは、この沈黙の1年半とこれからの2人を語って
もらおうと思う。


このブログの記事一覧を見る
ページ先頭へ