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アルツハイマー病の隠れた原因が、判明しました。 最新の研究により、アルツハイマー病と「歯周病菌」との間に、驚くべき直接的な関連があることが示されました。 患者の脳内から歯周病の主要な原因菌が発見され、単なる老化現象ではなく「感染症」である可能性が浮上しています。 その衝撃的な研究詳細を4つのポイントにまとめました。 1. 脳内に潜む「真犯人」 研究チームは、アルツハイマー病で亡くなった患者の脳内から、歯周病の主要な原因菌である「ポルフィロモナス・ジンジバリス(P. gingivalis)」を繰り返し発見しました。本来、口の中にいるはずの細菌が、脳深部に侵入していたのです。 2. 実験で証明された因果関係 マウスの口からこの細菌を感染させたところ、短期間で脳内にアミロイドベータ(アルツハイマー病の特徴的なタンパク質)が蓄積し、典型的な病理変化が確認されました。これは、菌が病気の「結果」ではなく「原因」になり得ることを強く示唆しています。 3. 発症前の「静かな侵略」 さらに恐ろしいことに、記憶喪失や認知症状が現れる数年前の段階で、すでに脳内でこの細菌が産生する毒素酵素が検出されています。つまり、自覚症状がない間に、感染が静かに脳の破壊を始めている可能性があるのです。 4. 新たな治療アプローチへの期待 この発見は治療法にも革命をもたらす可能性があります。実験薬「COR388」を用いた前臨床試験では、細菌量とアミロイドベータの両方を減少させることに成功しました。まだ大規模な治験が必要ですが、抗生物質や酵素阻害剤が認知症治療の鍵になるかもしれません。
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