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コマツにとってドル箱である鉱山機械の圧倒的な利益率を守ることは、会社存亡に関わる最重要ミッションであり、鉱山機械は中国勢から絶対に守り抜くべき"聖域"なんだよな ○中国勢の脅威 ・一般建機:すでに中国や東南アジアなどの途上国市場では、性能が「そこそこ」で価格が安い中国勢にシェアを奪われている(インドネシアとか) ・鉱山機械:まだコマツ・キャタピラーの聖域だが、石炭(ソフトロック)」や「小〜中規模鉱山」向けのトラックでは、中国勢が入り込み始めている。特にアフリカや南米の一部では「中国がインフラ融資をする代わりに、中国製の機械を使わせる」という国家ぐるみのセット販売も脅威 ○どう守っているか 全ての領土を守るのではなく、「中国勢が追いつける場所(石炭や途上国の小規模鉱山)」は明け渡し、その分「彼らが絶対に来れない"聖域"(先進国の巨大金属鉱山や無人化技術)」をガチガチに固めている ① 「石炭」を捨てて「金属」に逃げる 中国勢が得意なのは、比較的技術が簡単な「石炭」向けの機械。一方で、銅や鉄などの「金属(ハードロック)」は岩盤が硬く、機械への負荷が桁違い ② 「無人化(AHS)」という絶対障壁 ダンプトラックの無人運転システム(AHS)は、コマツが世界で最も先行している分野 巨大な鉱山全体をITで制御するこのシステムは、単にトラックを作るだけでなく、管制システムや通信インフラのノウハウが必要 ③ 「サービス網」という物理的な壁 鉱山は僻地にあるため、「壊れたらすぐ直しに来てくれる」サービス部隊が近くに駐在していることが採用条件 コマツやキャタピラーは数十年かけて世界中の僻地にサービス網を張り巡らせた
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