一流のエンジニアほど「二重人格」です。
安全回路は、臆病なほど完璧に組む。
でも手動操作は、雑なくらい大胆に見切り発車する。
新人の頃はこれができず、全て完成させてから現場投入していました。
だから遅かった。
プロの現場では「手動回路だけ」を真っ先に動かします。
理由は2つ。
1. 配線やI/Oのミスを即座に炙り出せるから
2. メカ担当にバトンを渡せるから
ここが重要ですが、
手動さえ動けば、シリンダの速度調整やセンサ位置の微調整をメカ屋に任せられます。
この間に自分は自動回路を作り込む。
・自分一人で完璧を目指して抱え込む1日
・不完全でも他人に渡して並行作業する1日
この積み重ねが「爆発的な効率の差」になります。
完璧主義はただの足枷。
ハードの不安を晴らすために、まずは雑に動かす。
それがプロジェクト全体を守るプロの仕事です。