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中塚幹也

中塚幹也認証済み

認証済み

岡山大学教授 産婦人科医 日本GI(性別不合)学会理事長

報告

見解ホルモン療法や乳房切除術,性別適合手術などを希望してジェンダークリニックを受診されるトランスジェンダー当事者への調査では,「子どもの頃に周囲に性別違和感を告白できなかった」との回答は AFAB(トランス男性)の方で約8割,AMAB(トランス女性)では約9割と高率です.このため,学校や医療による支援につながらない現状があり,約6割が,子どもの頃に告白できなかったことを後悔しています.ノンバイナリーの方のみのデータはありませんが,同様に告白しにくいことは想像に難くありません. COCONAさんがご自身のことを公表され,「この文章が、誰かの心にそっと光を灯せますように。そして、私の愛が必要としているすべての人に届きますように。With love, always.」との言葉を添えたことは,今も言い出すことができない子ども達に勇気を与えると思います.周囲の大人にも,ぜひ読んでいただきたい記事です.

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  • 松岡宗嗣

    一般社団法人fair代表理事

    見解ノンバイナリーだと公表している著名人はほとんどおらず、国内外で活躍するアーティストからの力強いカミン…続きを読む

コメンテータープロフィール

中塚幹也

岡山大学教授 産婦人科医 日本GI(性別不合)学会理事長

産婦人科医(岡山大学病院不妊・不育外来,ジェンダークリニックで診療).岡山大学大学院保健学研究科・生殖補助医療技術教育研究(ART)センター教授(助産師,胚培養士(エンブリオロジスト)等の養成・リカレント教育).日本GI(性別不合)学会理事長(LGBTQ+,特に「性同一性障害・トランスジェンダー」の医学的・社会的課題の解決に向けて活動).岡山県不妊専門相談センター,おかやま妊娠・出産サポートセンターセンター長.妊娠中からの切れ目ない虐待防止「岡山モデル」の創始,LGBTQ+支援,思春期~妊娠・出産~子育てまでリプロダクションに関する研究・教育・実践活動中.インスタ #中塚教授のひとりごと

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