しがみつく限り苦しくなる。
神戸在住の女性M様から「身内をなくして余裕もなく、障害もあるから仕事もできない。相談に乗って欲しい」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。ちょうど先日、心ある方から購読料をいただいていたので、それを餞別に持っていこうと思って呼ばれた先に向かったら、M様から「友達に坂爪さんのことを話したら、ものすごい疑われて心配されたから、坂爪さんだって証明できるものを画像で送って欲しい」と連絡が来た。
私は「あちゃー。友達に相談しちゃったんだね」と思った。友達はまともだ。私のように得体の知れない人間と会おうとしたら、止めようとするのはまともだ。まともだが、M様は「まともさ」に苦しめられて来たのではないのかと思った。私が私を証明できるものはない。初対面だから、お互いの信頼でやっている。だから、疑ってかかる人には会えない。会わない。信頼とは「騙されてもいい」と言う覚悟だと思う。最悪の事態が起きても、自分ならどうにかすることができると言う、自分への信頼が他者への信頼になるのだと思う。
私は「疑うならやめましょう」と言った。M様は「こちらから連絡しておいて、失礼なことを言ってごめんなさい。自分の直感を信じてお会いしたいです」と言った。私は「ダメです」と断った。あなたは、あなたのことを信じられないでいる。無償の愛を求めながら、無償の愛を信じられないでいる。あなたがいるだけでいいと言われることを喉から手が出るほど求めているが、あなたがいるだけでいいと言う言葉をまったく信用することができないでいる。受け取る用意ができていないから、自分の前に来た愛を、自分で壊している。
結局、M様には会わなかった。神戸に来ただけ無駄だったかと思ったが、喫茶店に入ったら「坂爪さんですか?」と女性A様から声をかけられた。十年くらい前から私の記事を読み、いつかお会いしたいと思っていたけれど会う勇気がないまま過ごしていたが、今日は私の誕生日なんですと言った。お会いできたことが嬉しいので、お飲み物をご馳走させてくださいと言われたので「私からも誕生日プレゼントを」と言って、M様に渡す予定だった餞別をA様にプレゼントした。A様は「いいんですか?!実は最近仕事を辞めて珈琲代もキツキツだったので、嬉しいです!!」と言った。
生活もギリギリなのに、飲み物をご馳走してくれたA様。誰かに何かをしようとする人には、善意や同情ではなく、こちらも何かをしたいと思う。喜びを素直に表明する。喜びを循環させて行く。私レベルの人間でも、会っただけで元気になり、一緒に過ごしただけで「最高のプレゼントをいただきました」と言ってもらえることは、幸せなことだ。本当に大事なことは、家族にも友達にも恋人にも相談をしてはいけないのだと思う。自分をガサツに扱うほど、大切なものを壊してしまう。しがみつく限り苦しくなる。これがなければ生きていけないと思っていたものをリリースした時、それを上回る喜びの嵐が、目の前に立ち現れる。
おおまかな予定
12月8日(月)兵庫県神戸市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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ばっちこい人類!!うおおおおおおおおお!!


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