トランプ大統領が米紙報道に反論しヘグセス国防長官を擁護 「麻薬船」攻撃巡り

11月27日、米フロリダ州で報道陣に話すトランプ大統領(AP=共同)
11月27日、米フロリダ州で報道陣に話すトランプ大統領(AP=共同)

【ワシントン=坂本一之】トランプ米大統領は11月30日、米軍がカリブ海などで続ける「麻薬運搬船」への攻撃を巡り、ヘグセス国防長官が9月の作戦で乗組員全員を殺害するよう命じ、2回のミサイル攻撃があったとする報道に関し、「ヘグセス氏はそんな命令はしていないと言っている」と述べた。「彼を100%信じる」とも語り、擁護した。

米紙ワシントン・ポスト(電子版)は11月28日、9月の作戦でヘグセス氏が乗組員11人を全員殺害するよう命じていたとし、最初のミサイル攻撃で2人の生存者が確認されたことから再び攻撃して殺害したと報じた。攻撃が戦争犯罪に該当するとの専門家の見方も伝えた。

トランプ氏は大統領専用機内で記者団に対し「最初の攻撃は極めて致命的だった」と説明。ヘグセス氏が2人の殺害を命じていないと話していることを明らかにした。

ヘグセス氏は11月28日、SNSで「戦士たちの信用を傷つけるため捏造(ねつぞう)的で誹謗(ひぼう)中傷的な報道を流している」と指摘。「殺害している麻薬密輸人は全て指定テロ組織の関係者だ」とし、作戦は国際法や米国内法に合致していると主張した。

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