インドネシア豪雨、孤立の日本人7人が避難 残る1人は残留、食料確保めど

1日、インドネシア北スマトラ州で、捜索活動に当たる人々(AP=共同)
1日、インドネシア北スマトラ州で、捜索活動に当たる人々(AP=共同)

インドネシア・スマトラ島のアチェ州で豪雨により孤立状態になっていた日本人8人のうち7人が1日、小型機で救出され北スマトラ州の州都メダンに避難した。日本外務省が明らかにした。残りの1人は食料など物資確保のめどが立ち、希望により残留した。8人の健康状態に問題はない。一方、インドネシア国家災害対策庁は、豪雨によるスマトラ島の死者数が600人を超えたと発表した。

アチェ州では日本の政府開発援助(ODA)で水力発電所建設事業が進められており、施工管理を担う建設コンサルタント大手の日本工営によると、日本人8人は同州タケンゴンに滞在していた。うち5人が日本工営の社員らという。

現地は豪雨で燃料や食料が補給できない上、主要な橋が流失し孤立状態となったため、11月29日に在メダンの日本総領事館に連絡した。30日にもヘリコプターで避難する予定だったが、人数の問題で見送られていた。

外務省によると、小型機にはほかの外国人らも同乗した。(共同)

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