石破茂首相は4日午前の衆院予算委員会集中審議で、「必要あれば日米首脳会談全く躊躇(ちゅうちょ)しない」と述べた。写真は都内の首相官邸で5月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 29日 ロイター] - 石破茂首相は29日、都内で行った講演で、現在進行中の日米関税交渉に関連し「われわれは関税よりも投資ということを訴えている」とした上で、高関税をかけることによって経済が繁栄することはないとの見方を示した。
首相は、日本が米国に投資することによって、トランプ大統領が訴えている忘れ去られた人々や取り残された人々に雇用をもたらすと説明。日米が共同して作った製品を世界に提供し、人々がさらに繁栄する姿を目指したいと述べた。
「どこかの国を犠牲にするような経済は決して強いと私は思っていない」とも指摘し、共に協力して何ができるかということ日米間においても確立していきたいと語った。
首相は、世界で保護主義や内向きの傾向が強まる中、日本が自由貿易の旗手としてリーダーシップを発揮していくことはますます重要になっていると指摘。包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTTP)の発展に向け、日本も具体化に向けた議論に責任を果たしていくと語った。
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