広陵野球部の厳重注意事案、生徒2人を暴行容疑で書類送検 広島県警

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 広陵高校広島市)の硬式野球部が、今年3月に日本高校野球連盟から「厳重注意」を受けた部員間の暴行事案で、広島県警は1日、同校3年の男子生徒2人を暴行容疑で広島地検に書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。広島地検が今後捜査する。

 捜査関係者によると、送検容疑は今年1月、当時野球部の2年生だった2人が、寮内で1年生の部員に暴行を加えたというもの。

 同校のこれまでの説明では、暴行の理由は、部で禁止しているカップラーメンを寮で食べたこととされ、送検された2人を含む4人がほおや胸をたたくなどしたと、高野連側に報告したという。

 1年生は転校し、事実関係について学校側の確認内容と食い違いがあると訴え、6月に県警に被害届を出した。

 また、別の元部員も23年に寮内で部員や監督らから暴力や暴言を受けたと学校に訴えており、県警が関係者から事情を聴いている。

 広陵高校はこの2件について、第三者委員会を設置し、調査を進めている。

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 広島県高校野球連盟は1日、来春の第98回選抜高校野球大会の一般選考枠に広陵高校を推薦しないと明らかにした。広陵は部員間の暴行事案を調査する第三者委員会を立ち上げている。県高野連は「事態の進展が見られず、総合的に判断した」としている。推薦校として、秋季中国大会で優勝した崇徳と同8強の広島商を選んだ。

 広陵は秋季県大会で優勝したが、中国大会で初戦敗退した。来春の選抜大会には中国地区から一般選考枠で2校が出場する。

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