立憲・野田氏「極めて危険。挑発が過ぎる」 中国軍機のレーダー照射
沖縄本島南東の公海上空で中国軍機が自衛隊機に対し、2回にわたって断続的にレーダー照射を行ったことについて、立憲民主党の野田佳彦代表は7日、「極めて危険な行為で、挑発が過ぎる」と指摘し、日本政府として厳しく抗議すべきだとの考えを示した。滋賀県米原市で記者団に語った。 【写真】記者団の取材に答える公明党の斉藤鉄夫代表=2025年12月7日、大分市、国吉美香撮影 野田氏は、台湾有事が「存立危機事態になりうる」とした高市早苗首相の国会答弁を念頭に、「発言の行き違いがあろうが何だろうが、やってはいけない行為だ。レーダー照射から始まって、衝突する可能性はある」と批判した。 一方、公明党の斉藤鉄夫代表は大分市内で記者団の取材に対し、「冷静な対応が必要だ。こういう偶発的事象がより大きな摩擦にならないように」と呼びかけた。 斉藤氏はまた、立憲民主党と組み替え動議も視野に協議している2025年度補正予算案への対応について、「立憲と特別な連携を図っていくということではない」と強調。「意見を同じくする野党同士で協力するのは当然。幅広い野党の連携によって修正、ないし組み替え動議を提出できればと思っている」と述べ、立憲以外の野党とも協議したい考えを示した。(国吉美香)
朝日新聞社