大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第30回の内容をまとめました。
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≪あらすじ≫
第30回「人まね歌麿」
黄表紙の『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』が売れ、日本橋の耕書堂は開店以来の大盛況となった。蔦重(横浜流星)は狂歌師と絵師が協業した狂歌絵本を手がけるため、“人まね歌麿”と噂(うわさ)になり始めた歌磨(染谷将太)を、今が売り時と判断し起用する。その後、蔦重は“歌麿ならではの絵”を描いてほしいと新たに依頼するも歌麿は描き方に苦しむ…。一方、松平定信(井上祐貴)は、治済(生田斗真)から、公儀の政に参画しないかと誘いを受ける…。
【べらぼうナビ🔎定信の手腕】
定信が白河松平家の当主となったころ、奥羽各地では天明の大飢饉(ききん)が猛威をふるっていました。定信は率先して倹約につとめ、会津藩の協力で米を確保するなどの対策をとり、“白河では一人の餓死者も出さなかった(『宇下人言』より)”といいます。
【べらぼうナビ🔎狂歌絵本】
このころ、庶民の間で狂歌が大流行した一方で、狂歌を始めた幕臣たちの“狂歌離れ”が進んでいました。そこで蔦重は、狂歌絵本を出版し、狂歌を魅力的に演出して再び広く発信しようとしたのです。
【べらぼうナビ🔎枕絵(笑い絵、春画とも)】
8代将軍吉宗の享保の改革以来、幕府の検閲の対象になった枕絵ですが、取り締まりをすり抜けたものが“非公認”の方法で出版され、貸本屋から流通していきました。贅(ぜい)を凝らし、絵師の自由な表現の場となっていました。