大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第45回の内容をまとめました。
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≪あらすじ≫
第45回「その名は写楽」
定信(井上祐貴)らに呼び出された蔦重(横浜流星)は、傀儡(くぐつ)好きの大名への仇(かたき)討ちに手を貸すよう言われる。芝居町に出向いた蔦重は、今年は役者が通りで総踊りをする「曽我祭」をやると聞き、役者の素の顔を写した役者絵を出すことを思いつく。蔦重は、南畝(桐谷健太)や喜三二(尾美としのり)らとともにその準備を進めていくが…。一方、歌麿(染谷将太)は、自分の絵に対して何も言わない本屋に、いらだちを感じていた…。
【べらぼうナビ🔍曽我祭】
江戸歌舞伎では初春興業に曽我物を上演するのが恒例で、これがロングランとなり5月まで上演できると、お祝いに芝居小屋内で“曽我祭”を行いました。この年は山車や行列が芝居町まで繰り出し、盛大過ぎたため町奉行からおとがめを受けたといいます。
【べらぼうナビ🔍源内の号】
戯作では「風来山人」「天竺浪人」「紙鳶堂風来」など、浄瑠璃作者としては「福内鬼外」、本草学では「鳩渓」、俳諧では「李山」と号し、多分野で活躍した源内。
また『放屁論後編』では、自らを「貧家銭内」の名で登場させています。
【べらぼうナビ🔍歌撰恋之部】
歌麿の大首絵シリーズで、さまざまな年齢や境遇の“恋する女性”を描いた5枚の揃物(そろいもの)。背景は紅雲母摺(べにきらずり)で「恋」のテーマにふさわしい豪華さです。5図のうち「物思恋」「夜毎⼆逢恋」の2図は、蔦屋の板元印が歌麿の署名の上にきています。